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「画論 The Best Image 2014」で優秀賞に選ばれました

平成26年12月14日(日)、東京フォーラムにて[画論 The Best Image 2014]が開催されました。泌尿器科・ウロギネ外来担当医師、守山洋司先生とともに、MRI部門にて『骨盤臓器脱』を発表し、全国の中から優秀賞を受賞しました。

これまでの骨盤臓器脱の診察は問診後に内診と、画像診断である膀胱造影検査をして脱の程度を評価していました。しかし、この方法では膀胱の下垂しか診断ができなかった為、直腸・子宮に関しても評価できるよう、動いている臓器を撮影する「シネMRI」の応用に取り組みました。当院では、その検査の名称を「POPシネ」と呼んでいます。

通常のMRIの撮影法では、仰向けである為、脱が引っ込んでしまう可能性があります。その結果、骨盤臓器脱は過小評価されがちでしたが、撮影方法の工夫によって脱の再現性を向上させられるよう試行錯誤を重ねました。

「POPシネ」は、脱を誘発しやすくする為に、蓄尿状態で下腹部にスポンジをバンドで固定し、腹圧をかけやすくした状態で膝を屈曲させて行います。この状態でいきんだり、空咳をしてもらって腹圧をかけます。この時に尿失禁をおこすおそれがありますので、あらかじめ吸収パットを着用してもらいます。腹圧をかけながら、2種類のシネ撮像を組み合わせて各臓器の動きをとらえる撮影を行います。当院のMRI予約枠は1件20分ですが、「POPシネ」の撮影検査時間は約10分と、短時間で終えるようにしています。これは蓄尿状態であることを考慮して、患者さんの身体的負担軽減するためです。

「POPシネ」は、脱が悪化しやすい夕方にも撮影が可能であり、午前に行われる診察での過小評価を、補完する役割は大きいと思います。 今回考案した「POPシネ」と、その撮影方法によって、骨盤臓器脱を、より正確に評価することが可能になりました。

発表後の審査員コメントでは、機能画像であり、骨盤臓器の脱出がわかりやすく、臨床的に有用であると評価を頂きました。 今後も、撮影方法の質の向上に取り組むとともに、患者さんの身体的・精神的負担にも配慮した方法を考えていけるよう、努めたいと思っています。

笑顔で中村院長と記念撮影