病院長ブログ

中村 重徳

平成29年3月30日

3月27日、栃木県那須町にある「那須温泉ファミリースキー場」で多くの高校生を巻き込んだ雪崩が発生しました。当時、雪崩注意報が出ていたと報道されています。家族や友人などの悲しみ、喪失感、怒りはいかばかりでしょうか?言葉が有りません。

忖度(そんたく:他人の心をおしはかること)と言う言葉を初めて知りました。国会の証人喚問での籠池理事長の堂々とした答弁には驚きました。普通の一般人ではしどろもどろになってしまうところですが、問題の本質である国有財産の格安の払い下げと学校の認可の経緯がはっきりしません。"忖度"があったとすればわかるのですが…払い下げについての関係書類はすでに(合法的に?)破棄されていると報道されていますが、本当でしょうか?メモも残っていないのでしょうか?どのような形で決着するのでしょうか?今後の推移を見守りたいと思います。また、兵庫県姫路市の私立認定こども園での問題にもビックリです。こんなことがあって良いのでしょうか?子供たちの健康状態はどうなっているのでしょうか?そのこども園に年間5000万円ほどの補助があったとのことですが、担当の市や県の対応に問題はなかったのでしょうか?他のこども園には問題は無いのでしょうか?全容の解明が待たれます。

3月は忙しい月です。
4日に隈病院(神戸)での第17回甲状腺研究会に参加しました。甲状腺髄様癌が今年のテーマだったのですが、勉強する機会が余りない癌なので参考になる点がいくつもありました。
7日は当院の講堂で開催された中部医療の質管理研究会に出席、
9日は第30回岐阜赤十字病院地域医療連携支援委員会の開催(年に4回の開催が義務づけられていますので、すぐ次の会が開催されます)、
10日は本社主催の三役合同セミナー(東京)に看護部長と総務課長と共に出席し、経営の良い4病院と病床数が多い病院からの発表があり当院でも参考になる点がありました。
13日と15日は、平成28年度看護管理実践報告会に出席しました。認定看護師などの日頃の活動を知ることが出来てとても有意義だったので、診療科も日頃の活動を報告できる会をやりたいと思いました。
14日は研修管理委員会で臨床研修医の終了判定を行いましたが、1名は新年度も当院に残ってくれるので本当にうれしく思っています。
18日の午前は院内(救護・防火)対策訓練に参加しておいしい炊き出しのカレーライスに舌づつみ、午後はお世話になっている眼科中京メディカルグループの総会に出席しました。(グループ長の市川先生はNHKの"ためしてガッテン"に最近ゲストで出られました)。
19日は岐阜大学の老年・神経内科教授である犬塚先生の退任記念会に出席しましたが、犬塚先生の温厚な人柄が感じられとても良い会でした。
20日は名古屋の吹上ホールで開催された看護師就職ガイダンスに参加しましたが、看護学生さんの参加人数がここ数年減少しているのが気になります。
27日と28日は、第4回業務KAIZEN活動発表会に出席しました。「どれもテーマの選定に納得できるもので、レベルが高くなった。」これが偽らざる心境です。優秀演題は、松山で開催される「医療のTQM、全国大会」で発表してもらいます。
年度末は行事が多くて…疲れる3月です(+_+)

5日には桂歌丸・桂文珍東西名人会を観に近くの市民会館に行きました。歌丸さんの演題は"おすわどん"で、鼻にチューブをかけ酸素を吸いながらの落語でしたが、言葉は本当に明瞭でさすが名人の貫録です。文珍さんの演題は"憧れの養老院"でした。高齢の夫婦が安全で快適な刑務所に入るため銀行強盗をするというお話しで、会場は爆笑の嵐でした。印象に残った場面は、妻が夫の視力検査をする場面です。円が欠けた表を使う検査で、妻が「上が欠けた円のどこが欠けているのか?」との質問に夫が正しく答えると、妻はこれなら耳は大丈夫と答える、何とも言えない間で、笑いが止まりませんでした。

遠藤周作の「沈黙」を初めて読みました。小説を読んで、映画の「沈黙」が小説を忠実に描いていることが判りました。映画と違い、小説では主人公の心の動きがより巧みに描かれており、重い小説ですが楽しく読むことができました。「沈黙」を読んだ後、なぜかクローニンの「城砦(じょうさい)」を読みたくなりました。この本は、私の結婚式に当時の当院院長の井戸先生から頂いた本です。引っ越しなどで本を処分する時にもこの本だけは必ず残してきました。現在、何回目かの読書中です。改めてネットで調べてみると、クローニンが医師だということがわかりました。現在は絶版のようで残念に思います。

神戸の夜景 岐阜の観光タクシー「のぶさま」
神戸の夜景 岐阜の観光タクシー「のぶさま」

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平成29年2月28日

金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害されました。白昼堂々の犯行でびっくりです。VXガスが使われたとの報道で実行犯とみられる二人の女性は逮捕されましたが、背後の組織をどこまで追い詰めることができるのでしょうか?これからの展開に目が離せません。マレーシアの警察や国家の捜査に期待しています。

2月1日、日本赤十字社岐阜県支部で開催された評議委員会で来年度の予算を審議して頂きました。本年度はこれまでのところほぼ予算通りの内容で推移しています。昨年度は1月の電子カルテ導入で莫大な費用がかかり大きな赤字決算となりましたが、本年度はそこまでの赤字にはならないのではないか、と希望的観測を持っています。毎月、毎月の損益計算書で、黒字月はホンの少額の黒字、赤字月はかなりの高額の赤字であり、1年を通じて8勝4敗ぐらいの成績ではトントンにならない、10勝2敗程度でトントンではないか、と思える苦しい経営状況が続いています。まだまだ借入金の返済は続きますが、新しい機器を毎年購入し職員が誇れる診療内容で医療が展開できれば、と考えています。

2月3日、静岡市で行われた中部ブロック赤十字病院長会議に出席しました。前回は当院が担当であり、気が休まりませんでしたが、今回は気を楽に参加することができました。会議翌日には以前より行きたかった久能山東照宮を見学に訪れました。階段の高さが通常より高くて上り下りに若干苦労しましたが、お天気が良く暖かで素晴らしい時間を持つことができました。また、富士山の雄大さに感激です。

2月9日には当院の講堂で第12回地域医療連携懇談会を開催しました。当院の松下部長による「日本赤十字社の災害救護体制と当院の活動」(具体的には熊本地震の際の赤十字と当院の活動を中心とした内容)と、特別講演として岐阜大学病院の麻酔・疼痛制御学分野教授の飯田 宏樹先生による「慢性痛における薬物療法の位置づけ~抗うつ薬使用のポイントを中心に~」の講演でした。慢性の痛みに対し、いわゆる消炎鎮痛剤を使用しないのが現在のトレンドだと知ることができ、参加された近隣の開業医の皆さんや当院の職員にかなりのインパクトを与えた講演でした。ありがとうございました。

2月9日と10日には、当院の当番で赤十字医療施設中部ブロック看護部長会議が岐阜市で開催されました。院長として経営について講演することになっており、ここ2ヶ月ほど準備に追われましたが、何とか時間内にも終わりホットしました。1つでも、明日からの医療・看護に役立つことを各病院へ持ち帰って頂けることを願っての講演を目的としましたが、どうだったでしょうか?

2月17日、出島近くにある長崎県農業会館で開催された、平成28年度原子爆弾被爆者指定医療機関等医師研修会に参加しました。朝10時からの講演のため前日に長崎に入りました。時間的に余裕があったので、これを機会にと遠藤周作文学館を訪れました。行きのバスは乗り換えで合計830円、帰りは直通で700円でした。どうしてそのような料金になったのか?納得できませんでしたが良いこともありました。行きのバスの中で私の席の前に座った小学生が、大きな声で「こんにちわ」と挨拶をしてくれました。その子は学校が統合され、バス通学をしていることや、休日には教会へ行く"教会組"だということを話してくれました。元気な子供さんとの会話を楽しむことができ、なんだかうれしくなりました。文学館では第9回企画展「刊行から50年、遠藤周作"沈黙"と長崎」が行われていました。2月12日に映画、"沈黙-サイレンス"を観たので、展示物の内容などは良く理解できました。映画"沈黙"では人間の弱さと強さが、いろいろな登場人物を通して描かれていました。明日の命が保証されない時代だったので信仰が重要な意味を持っていたのではないか、と感じます。記念館のパンフレットには、「踏み絵:誰が踏みたくて踏絵に足をかけたろう、踏み絵に足をおいた時、その足はどんなに痛かったことだろうか」との遠藤周作の言葉が載っていました。この文の意味することを感覚的には理解できますが、現代に生きる私たちにとっては本質的には理解できないものではないかと思っています。長崎では数回タクシーに乗りましたが、どの運転手さんも「長崎が大好き」ということが判るおしゃべりの内容でした。研修会で学んだことで興味があったことは、福島で発見された小児甲状腺癌の遺伝子は通常の成人のタイプで、本来は成人になってから発見されるべき例を小児期に見つけたのではないか、との意見です。原爆による新しい病態が現在も見つかっている、このような原爆の禍はいつまで続くのでしょうか?3度目の原爆が使用されてはならない、と強く感じます。広島では8月6日、長崎では8月9日が学校の登校日だそうで、忘れてはならない日です。このことを知っただけで長崎へいった甲斐がありました。

2月19日には岐阜会館で開催された岐阜市医師会金華班常会に参加しました。世話人が大学の同級生の石村先生で、お誘いいただきここ数年参加しています。当院へ患者さんをご紹介くださる先生が多く出席され、それらの先生方とお話しできる機会であり、毎年楽しみにしています。岐阜会館が来年度早々に無くなるとのことで、学生時代からよく使った会館ですので寂しさを禁じえません。長い間、ありがとうございました。

釧路川の朝 ホテルから望む釧路川の夜景
日本平からの富士山 遠藤周作文学館から海を臨む
夜のJR高山駅
長崎の夜景

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平成29年1月30日

トランプ氏がアメリカ大統領に就任しました。就任前の言動は眉をひそめるものが多くありましたが、就任後には少しは態度が変わるのではないかと期待しましたが相変わらずの様子で、今後、世界がどのようになるのか?先行きが見通せません。本当に、メキシコとの間に壁をつくることになるとは…ビックリです。大統領令の威力は想像以上に恐ろしいと思いました。グローバル経済で最も恩恵を受けたのは米国ですが、今後、それを否定するような政策をとり続けることは可能なのでしょうか?米国一辺倒の日本はどうなるのでしょうか?安倍首相の最近の発言からは米国に対する戸惑いを感じています。

岐阜市のお隣の山県市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生しました。以前、岐阜市の保健所長から、市内で鳥インフルエンザが発生した場合、鳥の処分にあたる県や市の職員の診察を当院へ依頼がありました。今回はどうなるのか?心穏やかではなかったのですが、当院にとっては何事も無く、事態も無事収束しホッとしました。いつ、どこで起こってもおかしくない状況が今後も続くので、心配です。

東京都中央卸売市場問題の豊洲で基準を超すベンゼンが検出され、市場移転の先行きが見えなくなりました。どうして、あのような場所が移転先になったのでしょうか?今後の展開に目が離せません。

1月12日、岐阜地域医療連携室実務者連絡会(通称、れんげ会) の新年総会が開かれました。特別講演は高橋泰先生(国際医療福祉大学教授)の「人口減少社会に向けて医療・介護職はどのように変わっていくか」でした。その中で、興味があったのは、フランス(ヨーロッパ?)では胃瘻がほとんどないことや、最後まで自分でトイレに行かせること、また食事介助は虐待になるとのお話しでした。「自分で食事をしてトイレで排泄することができなければ、無理に援助はしない。」すなわち、寝たきりになることを避けて穏やかな終末をおくれるようにする"まあまあ医療"がフランスでは一般的であり、そのベースにキリスト教の教えがあるのではないかと言われました。しかし我が国では家族のつながりがヨーロッパより強いためか、現在は"とことん医療"が一般的ではありますが、今後は徐々に"まあまあ医療"へスライドさせる必要があり、転換させなければ、医療も介護も成り立っていかないとのお話しに、納得する部分もあればと感情的に受け入れづらい部分もありました。

1月25日には当院の講堂で開催された第2回「脳を守る会」に参加し、岐阜大学医学部付属病院 脳神経外科の榎本 由貴子先生の脳梗塞に関する講演(脳梗塞予防のための有効かつ安全な抗血栓療法)を興味深く聞きました。脳梗塞の原因不明のかなりの部分は心房細動であることが3年間の埋め込み型の心電図で明らかになったことや、心臓の血栓を見るためには経食道的な心エコーが必要であること、また抗凝固薬と抗血小板薬の使い分けや、脳梗塞で倒れた場合脳血管治療ができる医療機関に少しでも早く入らないと予後が悪いことなど、知識の整理に役立ちました。多くの開業医の先生の出席もあり、有意義な会であったと思っています。この会の世話人である当院脳神経外科部長 岩村 真事先生には感謝しております。ありがとうございました。

1月は健診の季節です。予定日の一週間前ぐらいから憂鬱な気分になり、できれば1~2週間検査を延ばしたいと、いつも思ってしまいます。さらに終わった後には、結果を見るのが怖い心境です。数年前に年明け初日の1月4日が検査日で年末年始は憂鬱だったことを思えば、本年度は1月中旬なので時期的にはまあ良いか、とあきらめの境地でした。胃カメラの検査を毎年行っていますが、今年は胃腸の動きを止めるブスコパンを打たずに検査を受けました。消化器内科の担当医に「打たなくても良いですか?」と尋ねると、「大丈夫です、しっかり観察します」との言葉でした。あの痛い注射が無くなったのが今回の健診の最大の収穫でした。

1月9日に中島みゆきのライブ映像"一会"を鑑賞しましたが、知らない楽曲ばかりでした。新しいことをやり続けることはとても素晴らしいのですが、私個人としては"時代""空と君のあいだに""地上の星""わかれうた"など彼女の数ある代表曲を聞きたかったのが素直な感想です。今後、インターネットで購入しダウンロードしてから聴こうと思っています。

1月21日、ミュージカル「ミス・サイゴン」を愛知県芸術劇場で鑑賞しました。市村正親さんや笹本玲奈さんの出演ではありませんでしたが、十分に楽しめました。今回で3回目(?)の鑑賞ですが、ベトナム戦争でアメリカが撤退する時のヘリコプターが飛び立つシーンなど演出がどのように変ったのか?興味を持って観ていました。幕間には、白ワインを飲み、楽しいひと時でした。また、笹本玲奈さんが講演終了後に入籍を発表されたのを知りました。お幸せに。

釧路川の朝 ホテルから望む釧路川の夜景
MIDLAND SQUAREトヨタ自動車ショールーム に展示されているLEXUS-LFA

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平成28年12月27日

12月22日、新潟県糸魚川市で大規模な火災が起きました。144棟が被害を受け、その内120棟は全焼だそうです。フェーン現象が起き強い南風が吹いたため住民の多くが「飛び火」で火災が広がったと証言していますが、消防の対処は難しかったと思われます。これからますます寒くなりますが、官民一体となった速やかな救援・救助が望まれます。

その日は認定看護師3名による認定看護師報告会がありました。認定看護師は、その資格を取るために6~8ヶ月間、院外の教育機関での教育を受けていますが、その期間の報告を行う会です。かなりのストレス(特に実習時)がかかったようですが、それを乗り越えた時の強さを感じる報告でした。教育期間の出張中に病院を支えてくれた他の看護スタッフへの感謝を忘れないでほしい、私の願いです。今後も多くの認定看護師が生まれるよう病院としてバックアップしていきたいと考えています。

今月は「海賊と呼ばれた男」を観ました。小説の膨大な量をどのように映像化するのか?興味がありました。「永遠のゼロ」の監督ですので、特撮は本当に素晴らしい、の一言でした。タンクの中から油を回収する場面は俳優さんが油汚れや作業の疲れをもっと感じるような映像だと、さらに良かったと思います。主人公のモデルは出光興産創業者の出光佐三さんです。 最近の出光興産と昭和シェル石油の合併問題(創業家を巻き込んで)を考えると隔世の感がありますが、石油の需要が減っていく日本で、今後、出光はどのようになるのでしょうか?興味を持ってフォローしたいと思います。今年観た映画の中でもう一度観たい映画は「君の名は」です(田舎の女子高生と都会の男子高生の間に数年の連れがあることを意識してもう一度)。来年も楽しい映画を観たいと思っています。

この12月は個人的に非常に強いショックを受けたことがありました。大学の同級生のK君が亡くなったことです。同級生のとりまとめであるT先生から訃報の知らせがあり、告別式に出ました。喪主の奥様のお話しでは、今年2月に不治の病の診断をされ、7月までは仕事をしていたそうです。T先生が悲しそうな顔を一瞬見せた時、ふと私も泣きそうになりました。大学時代はよくつるんで遊んでいたK君。ボーリングや玉突き、また旅行(美ヶ原や九州)、など思い出はつきません。卒後は透析患者さんの甲状腺機能の検討ではお世話になったK君。好きな歌(沢田研二の勝手にしやがれ)が流れる中での葬儀でした。病名が告知された時の悲しみや不安、怒り、恐怖、その時の感情はどんなだったかと思うと言葉がありません。穏やかな顔を残して旅立っていったK君。これまで本当にありがとう。また、さようなら。

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平成28年11月30日

11月8日にアメリカの大統領選挙で共和党のトランプ候補が当選しました。下馬評では圧倒的に民主党のクリントン候補が優勢でしたが、選挙はわからないものです。多くの人が現状に不満を持ち、変化を望んだのでしょう。我が国で民主党の鳩山政権ができたあの時の雰囲気とよく似ているように思われ、「何とか現状を変えたい。」その気持ちではなかったのでしょうか?選挙での公約がどうなるのか?目が離せません。また、お隣の韓国での不祥事で大統領とその友人と言われる人を中心とした大事件はどのように決着がつくのでしょうか?これも目が離せません。

また、博多駅前での道路陥没には大変驚きました。事故当時に通行している車が無くて、本当に良かったと思います。しかしその後の復旧工事は素早く行われ、報道で炭鉱事故での経験が役に立ったと言われていましたが日本人の底力を感じます。26日に再び、道路がやや陥没したことが確認されましたが、これは地下鉄工事の請負業者には想定内とのことです。が、少し心配です。

25日にはキューバのカストロ前議長が亡くなりました。お悔やみの声と歓喜の声の両方の報道を見て、複雑な気持ちです。新聞によれば、600回を超えるアメリカからの暗殺計画を乗り越えての一生だったそうです。一つの時代の幕が下りた。これが実感です。

11月も出張が多い月になりました。11月3日~5日は、東京の虎の門ヒルズフォーラムで開催された第59回日本甲状腺学会学術集会に参加しました。最初に虎ノ門ヒルズを六本木ヒルズと間違えてホテルを予約してしまったのですが、直前に気が付き、新橋近郊に予約を取り直しました。山手線では、新橋駅は日赤本社のある浜松町駅から一駅ですが、これまで新橋周辺で宿泊したことはなく、今回の宿泊で食事をする場所がたくさん有ることもわかり、とても快適に過ごせました。学会の発表ではポスター部門は、フルハイビジョンモニターを使用したデジタルポスターで行われ、初めての経験で戸惑いました。いつもの紙による発表ではポスターをいつでも見ることができるので、その方が良いかなと感じました。その会場で、矍鑠(かくしゃく)とした長瀧重信先生を見かけました。臨床で甲状腺を専門としている医師ではこの先生を知らない人はいないほど有名な先生です。長崎大学に教授として赴任され、長崎を甲状腺研究のメッカにされた先生です。チェルノブイリの原発事故による甲状腺障害の研究などは世界的に評価されています。私は長瀧先生より英語の上手い医師を見たことは有りません。その先生が学会終了後の11月12日に胸部大動脈瘤破裂で亡くなられました。人生のはかなさを感じます。ご冥福をお祈り致します。

18日~19日は大宮へ、第26回臨床内分泌代謝Updateに行きました。会場は大宮ソニックシティです。会場近辺にさいたま赤十字病院があったので、歩いて見に行きました。古い落ち着いた感じでしたが、来年の1月に新築移転だそうです。新しい病院を拝見できず残念です。学会では普段、馴染みのない領域のお話しを聴くことができるのが、ひとつの楽しみです。今回、印象的だったのは、"妊娠糖尿病既往女性の産後2型糖尿病発症について"と"妊娠高血圧症候群の長期予後 ―中高年女性と心血管系イベント―"です。妊娠中に起こった糖尿病や高血圧は出産後に正常化しますが、その後、高頻度で糖尿病や高血圧を発症するため、出産後は長期で経過観察が必要との話は臨床的には極めて重要だと感じました。

25日には本社で開催された第9回(日赤病院)院長塾です。経営がV字回復した4病院のお話し、また同じ病院規模でのフリーディスカッションなど、あっという間に時間が経ちました。依然として厳しい医療情勢ですが、雑談の中に、一つ、二つ、当院でもすぐできそうなことを見つけました。言われればそうだとコロンブスの卵ですが、早速、手を打ちたいと考えています。

10月、11月とやや入院患者さんが増えてきました。インフルエンザの流行も目前です。皆さん、体調に気をつけて、師走を乗り越えましょう。

釧路川の朝 ホテルから望む釧路川の夜景
虎の門ヒルズのモニュメント 新幹線から富士山をパシャ

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平成28年10月31日

10月6日と7日に北海道の釧路市で開かれた第70回日本赤十字社病院長連盟定期(秋季)総会会議に出席しました。台風18号が迫っておりどうなることかとやきもきしましたが、進路が北にずれスピードが予想より遅くなったため、無事、羽田空港から飛び立つことができました。飛行機が欠航になったらどうしたらよいのか?と数日のあいだ気を病みましたが、本当に良かったです。いつも日赤本社へ行く時は、品川から山手線で浜松町へ行き、同駅から歩いていますが、今回は同駅から初めて羽田行きのモノレールに乗りました。そこから見る東京の風景は何だかいつもと違う町を見ているような感覚で、新たな東京を感じました。6日に全体会議の"病院の活性化"のテーマで、「岐阜赤十字病院・あれこれ戦略」の題で10分ほど当院の取り組みを発表しました。主な内容は1)patient flow management (PFM)の確立:東海大学をモデルに当院らしいPFMを確立した経緯、2)ホスピタル・コンシェルジュの設置、3)医師事務作業補助者の育成、4)当院の業務KAIZEN活動の展開、などです。聞いて頂いた各地の赤十字病院の院長先生の参考になった点が一つでもあったら、と思いお話しをしました。どうだったでしょうか?翌朝の会議の前にホテル周辺を歩きましたが、釧路川には"さんま"を獲る船が連なっています。夕食にでた魚介類のおいしいこと、納得です。7日の午後に東京に戻り同地で一泊し、翌8日にサントリー美術館の"鈴木 基一:江戸琳派の旗手"を観に行きました。そこで見た「朝顔図屛風」の朝顔の色使いの素晴らしさに驚き、さっそく絵葉書を買いました。現在私の机の上にその絵葉書を置いていますが、心が和みます。来年の会議は中部ブロックの担当で、富山赤十字病院の平岩先生の主催で行われます。よろしくお願いします。

10月16日には名古屋国際会議場での日本内科学会東海地方会(第230回)に行きました。当院甲状腺・糖尿病内科の増田先生の発表(亜急性甲状腺炎受診を契機に診断に至った副甲状腺機能亢進症の1例)が無事終わり、ホッとしました。内分泌・代謝部門の他の若い先生の発表からも、新たな気づきが少なからずあり、勉強になりました。いつまでも、他からの知識を柔軟に吸収できる融通のある頭でありたいと思っています。

10月20日、21日に 宇都宮市で行われた第52回日本赤十字社医学会総会に参加しました。5年前の福井での総会以来です。院長連盟総会と期日が近いため、なかなか決心がつきませんでしたが、思い切って行きました。宇都宮と言えば、餃子ですね。ホテルの朝食に餃子があり、ビックリしました。おいしい餃子とそうでもない餃子、いろいろ食べましたが、行列のできる店はやはりおいしい、のが実感です。経営改善・業務改善、地域医療連携、救急医療のセクションでの講演を聞きました。"過去3年間における院内急変対応の現状と課題"を発表された石巻赤十字病院救命救急センターの小林先生の講演を聞き、その後に小林先生の講演に使用されたスライドを頂けないか、とお願いしましたところご快諾を得ました。早速、メールの添付ファイルにて送って頂き、本当に感謝しております。当院でも参考にさせて頂き、基準を作りたいと考えています。赤十字の仲間、本当に良いものです。そのすぐ後の23日に宇都宮の城址公園で爆発事件があり驚きましたが、いつ災難に巻き込まれるかわかりません。不安な時代です。

10月30日には、高山市で開催された第32会岐阜県病院協会医学会(学会長は高山赤十字病院院長の棚橋 忍先生)に、多数の職員と共に参加しました。私は駅前のビジネスホテルで前泊しましたが、その料金にビックリです。こぎれいな部屋、しかも朝食付きで5,450円、観光地でありながら、この料金、何と素晴らしいことでしょうか? 2倍の料金でも納得出来るほどです。特別講演は兵庫医科大学脳神経外科主任教授の吉村 伸一先生の講演を面白く拝聴しました(吉村先生は兵庫医科大学へ赴任されるまでは、岐阜大学医学部脳神経外科所属で、当院で週1回外来を行って頂いていました)。演題は"脳卒中に対するカテーテル治療の進歩と地域連携"です。その中で特に興味を持ったのは頸動脈硬化症の部分でした。外科的治療またはカテーテル治療を、どのような患者さんを対象にするか?面白くお聞きしました。当院での頸動脈エコー検査は月に50件程度ですが、講演を拝聴し検査をした方が良い対象の患者さんはもっともっと多いと感じられました。脳血管のトラブルが生じる前に検査を行い、適切な治療が受けられるよう、検査体制を構築できればと考えています。

10月は3本の映画を観ました。「高慢と偏見とゾンビ」、「ジェイソン・ボーン」と「君の名は」です。「高慢と偏見とゾンビ」は、以前観たキーラ・ナイトレイの「プライドと偏見」の内容にゾンビを加えた内容なので、ストーリーがどのように展開するのか?判りました。女性の主人公は現在、調べてみるとNHKで放送されている「戦争と平和」のナターシャ役の俳優さんです。「ジェイソン・ボーン」はボーンシリーズの最新作です。過去の3作には及ばないように感じました。「君の名は」は、さほど期待せずに観に行きました。映画館では私が最年長かなと思っていましたが、とんでもなく私より明らかに年長の方が多数みえました。ストーリーの展開や映像の素晴らしさは一級品で、途中からどのように映画が終わるのかが気になって仕方がありませんでした。200億円の興業収益も目前とのことですが、記憶に残る作品でした。機会があればもう一度観てみたいと思わせる作品です。新海監督に脱帽です。

釧路川の朝 ホテルから望む釧路川の夜景
釧路川の朝 ホテルから望む釧路川の夜景
夜のJR高山駅 10月の空
夜のJR高山駅 10月の空

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平成28年9月28日

築地市場移転の問題はどうなるのでしょうか?ここまで豊洲の工事が進んだら移転せざるを得ないと思われますので、現時点での安全性を再度評価して必要があれば対策を行うことになるのでしょう。「誰が地下空間を認め、どのような判断で行ったのか?」は、明らかになるのでしょうか?

卓球の福原 愛選手が結婚しました。お相手は台湾の卓球選手だそうで、国籍を変えないようです。お幸せに。

2026年の夏季アジア競技大会の開催地が愛知県名古屋市に決まりました。日本での夏季大会開催は1994年の広島以来、3回目で、今から10年後の開催です。その時、未来はどのような世界でどのような日本になっているのでしょうか?車は自動運転が主流になっているでしょうか。そうなると自動車運転免許はどうなるのでしょうか?車の保険は?タクシーは?インターネット環境は?また、当院はどうなっているのでしょうか?現在のままとは到底考えにくく、現在の判断の誤りが指摘されるかも知れません。透明性のある判断をしていきたいと思っています。

医療については大問題が起きました。横浜の大口病院で点滴内に界面活性剤が混入され入院患者さんが死亡したという事件です。今後の展開が全く見えません。通常、防犯カメラは外部からの侵入を想定し配置されていますが、今後はナース・ステーション内部にも設置せざるを得なくなっていくのでしょうか?どうすれば、このような事件を防ぐことができるのか、捜査が進むことを期待しています。犯行が医療関係者でないことを祈っていますが。

中日ドラゴンズは谷繁監督が休養になってもその後の成績は依然と変わりなく、最下位でシーズンが終了しました。一方、名古屋グランパスは監督が代わり、田中マルクス闘莉王の再加入で、何とか一部残留の可能性が出てきました。最後まで頑張って何とか2部に落ちないよう期待しています。監督の力量の差でしょうか?

9月7日に、「総合大雄会における医師事務作業補助者の事例と今後」の題で、総合大雄会病院(愛知県一宮市)の小島 敏美さん(NPO法人日本医師事務作業補助研究会の愛知・岐阜支部支部長)に講演を頂きました。医師事務補助者が、診療にどのような役割を果せば効率化が進むのか?医師や看護師、更に病院として好ましい医師事務補助の役割は何か?私自身は各科・各医師の個別性が強いので、一定の答えは無いと思っていますが、医師の机の上にキーボードが無い状態を最終像と考えています。まだ、1~2割程度の進捗状態です。何とか1~2年で3~5割に持って行きたいと思っています。

9月初めに二十数年ぶりに息子夫婦と孫2人と共にディズニーシー・ディズニーランドに行ってきました。イッツ・ア・スモールワールドやカリブの海賊などは昔のままのように思えました。会場内は本当にきれいでごみは見当たらず、「素晴らしい」の一言です。職員(キャスト)は洗練され、どのような質問にも笑顔で対応されます。職員教育がきっちりしているのだと思います。約18,000人がアルバイトで、正規職員は2,000名とのことです。年間9,000人のアルバイトが入れ替わっているそうですが、どのようなシステムが実際には回っているのでしょうか?知りたいものです。

9月22日の祝日には名鉄犬山ホテルで行われた「柳家小三治独演会」に行きました。今や、人間国宝の小三治です。題目はネットで、小三治&泥棒、小三治&友達などで検索し、"出来心"と"長短"だと判りました。インターネットの動画サイトでも同様の題で小三治の落語を聞くことは可能でしたが、スマホでは集中して観ることができませんでした。本物の醸し出す、何とも言えない間は、その場限りの一回勝負の結果で、それが観る人を引き付けるのでしょう。来年も期待しています。

9月は2本の映画を観ました。"リトル・ボーイ"と"ハドソン川の奇跡"です。前者は第2次世界大戦の日本と米国との戦争を背景としたリトル・ボーイと呼ばれた背の低い少年の物語です。周囲から迫害を受ける日系米国人と少年との交友を横軸に、少年の兄が「偏平足」のため兵になることができず、その代わりに兵になった父親と日本兵との戦いを縦軸に描いたお話しです。映画は、広島への原爆("リトル・ボーイ"と呼ばれた)の投下と、死んでしまったと思っていた父親の生還でお話しが終わります。日本人としては複雑な気持ちがする映画ですが、父親を思う少年の一途な思いが伝わる映画でした。"ハドソン川の奇跡"はあの、私が好きなクリント・イーストウッドが監督の作品です。2009年1月15日に、USエアウェイズ1549便がハドソン川に不時着水した事故をほぼ忠実に再現した映画です。極限状態での機長の判断が、事故後の調査で正しくないかも知れないと指摘されます。苦悩するトム・ハンクスが演じる主人公、また主人公を支えるその妻や副操縦士の姿、公開公聴会での最終判断は??? 映像の素晴らしさとストーリーの巧みさは、さすがクリント・イーストウッドです。極寒の事故現場で、被害者や救助者などの吐く息が白くなく、寒さが伝わらなかったのが、難点でしょうか?でも、90点以上の作品です。

建仁寺の双龍図 京都迎賓館の庭園
TDLエレクトリカルパレード TDSエントランス

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平成28年8月29日

中日ドラゴンズの谷繁監督と名古屋グランパスの小倉監督が解任されました。5~6年前に優勝を味わった両チームはその後徐々に順位を下げ、今やどん底の状態です。チームが不振である責任を監督だけに押し付けているように見えます。シーズン終了まで待てなかったのでしょうか?両監督とも、自分のやりたいようにやれたのでしょうか?ビジネスの社会というよりは、義理・人情、また好き嫌いが幅を利かす社会のような印象を感じます。
一方、リオオリンピックでの、シンクロナイズドスイミング監督の井村雅代さん、男子柔道監督の井上康生さんの素晴らしさはどうでしょうか?もちろん監督の指導力が発揮できるよう周囲のサポートがあったものと思います。ただ、井村さんの指導についていくのは、報道によれば並大抵の根性では務まらないようです。お二人とも、後4年、監督をされるのでしょうか?変わる人が出てくるような新陳代謝の良い組織だと良いのですが。

この1ヶ月、東京都都知事に小池百合子さんが就任し、国民的アイドルグループSMAPの解散が決まりました。4年後の東京オリンピックの際の都知事はどうなっているのでしょうか?選挙公約を実行し、小池さんが再任され、その元でオリンピックが開催されているのでしょうか?今後の活動を注視していきたいと思っています。SMAPは4年後、どうなっているのでしょうか?全員が活躍できているのでしょうか?

8月12日に、平成28年熊本地震報告会を開きました。当院は、救護班1班7名、熊本赤十字病院支援として6名、また、こころのケア班として1名、計14名を派遣しました。報告会をもう少し早く開催する予定でしたが、8月になってしまいました。派遣された職員の言動からは、おこなった救護活動よりはるかに多くのことを周囲の人や環境から得て当院に戻って来たことが判り、精神的に成長した職員を見て頼もしく感じました。

8月19日に、長良リバーサイドセミナーを岐阜会館で開催しました。本年は、当院外科部長の林 昌俊先生による"胃食道逆流症(GERD)と食道裂孔ヘルニア:様々なヘルニアにおける腹腔鏡下修復術の実際"と岐阜大学医学部高度先進外科学教授、土井 潔先生の"心臓血管外科領域における脂質および血圧コントロールの意義"の2演題です。前者のビデオ映像では、気腹するとヘルニア腔がポコンとはっきり見え、そこをメッシュで内側から閉鎖する手技にびっくりしました。また、土井教授は本年1月から岐阜大学医学部高度先進外科教授に就任されましたが、講演を聞いて心臓外科で一人前になるのが如何に大変かよく判りました。先生はオーストラリアやニュージーランドの病院で多数の心臓手術を経験することにより腕を磨かれ、その技術を日本に持ち帰って業績を上げられました。心臓血管外科で一人前になるのは大変だな、これが実感です。今後のご活躍を期待しています。

8月22日は夏休みを取って京都へ行きました。京都迎賓館の見学です。昨年は抽選にはずれて行けませんでしたが、本年は枠が大幅に増えたおかげか抽選に当たり見学することができました。迎賓館の地下では、空港にあるような金属探知機による検査と手荷物検査があり、物々しい雰囲気です。館内は、見学者が制限されており適当数の見学者で、混雑すること無くゆっくり見学することができました。見学コースを2度見回りましたが、2度目に気づいたことが有ります。池を渡る通路の天井の隅に4つの昆虫が彫られています。蝶々、コオロギ、鈴虫、トンボです。素晴らしい、日本の匠の技に感動です。昼食後に、建仁寺へ行きました。その途中で浴衣姿の舞子さん?を見て、京都だなぁ、と実感しました。建仁寺では天井に描かれた双龍図の大きさにビックリしました。午後4時過ぎには早々と名古屋に帰ってきましたが、今後は妙心寺と仁和寺も訪れたいと思っています。

8月26 日・27日は2つの研修を受けるために東京へ出かけました。26日は"電子カルテ時代の審査・指導に強い組織作り"、27日は"病院管理・中間管理職研修"です。26日の研修では医師事務作業補助者の育て方・活用の仕方を学ぶことができました。医師はカルテを書かず確認に徹することなど、今後の当院での医師事務作業補助者(DA)をどのように育成するかのヒントを得ることができました。27日の研修は中間管理職研修となっていましたが、興味深い題名と副題なので参加しました。「病院運営改善のための医療データ活用術」、「病院組織論の最前線」などの講義は面白く、これまで気にしていなかったいくつかのポイントが大切であることを知りました。何とか、今後の病院運営に生かしていきたいと思っています。

最近、読んだ本の中で印象に残ったものは「医師の感情」(医学書院)です。本の帯に「こんなにも「感情」をゆさぶられる職業が、他にあるだろうか?」と書かれてあります。その本の中で印象的だったのは、米国における医療訴訟の問題です。医療訴訟を起こされる前は現病歴と身体所見のみで頭痛の診断をし、深刻なものではないから大丈夫と患者を安心させて帰していた医師が、訴訟を起こされた後は、臨床的には深刻でないと確信していてもリスクを避けるためにすべての頭痛患者にCT検査を行うようになるかも知れないと書かれてあります。更に、「臨床的な確信」などは証言台では通用しない、と書かれていました。そのような理由もあり、CT検査による積算被ばく量が増え、自己防衛的医療と医療賠償のコストは550億ドルと見積もられています。多くの医師が訴訟のリスクを懸念し、複数の健康問題を抱える患者さんの診療を避けているそうです。米国では医師が65歳までに、訴訟を経験する率は、ローリスクとされる科(小児科・皮膚科・精神科)で75%、またハイリスクとされる科(脳外科・心臓外科・産科)では99%とのことで、大変驚きました。米国では、患者さんと良好な人間関係を保つことが困難になっているのではないでしょうか?今後、我が国ではどのようになっていくのか?心配です。

建仁寺の双龍図 京都迎賓館の庭園
建仁寺の双龍図 京都迎賓館の庭園
廊橋天井の透かし彫り「トンボ」 京都迎賓館の桐の間
廊橋天井の透かし彫り「トンボ」 京都迎賓館の桐の間

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平成28年7月27日

フランス・ドイツ・バングラデシュなどでテロが相次いでいます。バングラデシュでは日本人も犠牲になりました。バングラデシュのために働いている罪のない人がその国の人に殺される、そのようなことがあってはならないことです。無念さを思うと言葉が出ず悲しいだけです。また、ひどい事件がおきました。神奈川県相模原市の障害者施設で19人が死亡、多数の人が重軽傷を負った殺傷事件は、26歳の男の犯行でした。どうして?の一言です。

参議院選挙が終わり、東京都知事選挙の真最中です。トップ集団を走っている3人以外の人で素晴らしい人がいる可能性は無いのでしょうか?知る手がありません。あまりにも報道が偏っているような気がしますが、東京都民には知る手段が十分にあるのでしょうか?あると良いのですが。

7月1日と2日に、平成28年度中部ブロック赤十字病院長会議を岐阜都ホテルで行いました。当院は当番病院でしたが、前後のぐずついたお天気からは打って変わった快晴の天気に恵まれた2日間でした。私が院長になって11回目の会議(金沢での会議は雪のため出席ができませんでした)ですが、当番病院の院長が座長で会議を進行するため、これまでと違って緊張した2日間でした。中部ブロックの各赤十字病院から提出された議題にそって、予定された時間内に会議が終わるだろうか?かなりの不安がありましたが、参加者の協力を得て、何とか無事終了することができました。議題やそれに対する各病院の回答や付属資料を前日までに何回も目を通しました。議題はこの春の診療報酬に関すること、地域医療構想、地域包括ケア病棟、手術室の材料管理、救護派遣時における資機材の共有など、多方面に渡っています。結論を導き出す会議では無く、会議からその病院にとって有用な情報を一つでも得ることを目標として会を進行したつもりでしたが、結果はどうだったでしょうか?伊勢赤十字病院の楠田先生に"伊勢志摩サミット"の時の病院の状態はどうだったか?お聞きしました。サミットの後方病院として、会議前から、参加国の先遣隊の視察・対応など大変だったようです。当日は夜でも賢島から10分でヘリが飛んでくる状況だったそうです(通常の夜、ヘリは飛びませんが)。ご苦労さまでした。当院の"サミット"も大きなトラブルは無く終了しました。前準備や当日の裏方を務めた当院の総務の職員には感謝しております。ありがとうございました。

7月3日、レジナビフェア2016 in 大阪(インテックス大阪)と7月17日、レジナビフェア2016 in 東京(東京ビッグサイト)に出かけました。大阪へは一昨年参加しており会場の雰囲気も何となく判っていましたが、東京へは初めてのブース開設でした。新橋から乗った「ユリカモメ」は、かなり以前に1回乗ったことがあり、その際は周囲の大きな建物に驚いた記憶があります。東京ビックサイトはもよりの駅から徒歩3分となっていますが、バカ広く入口からレジナビの会場までの遠いこと、遠いこと、本当に疲れました。会場の雰囲気は大阪とあまり違いが無いように感じました。両会場共に予想を超えた学生さんが当院のブースに来てくれてほっとしました。来年以降の病院見学に繋がることを期待しています。

7月23日には看護師さんの採用試験を行いました。面接は3分間スピーチから始まります。3分の砂時計を目安にスピーチを行ってもらっていますが、緊張感がこちらにも伝わってきます。頑張れ、頑張れと思いながら、受験者のスピーチに耳を傾けました。小論文、適正検査、スピーチなどを総合的に判断し、赤十字病院の看護師としてふさわしい人を選ぶことができれば、と強く思っています。

今月は"アリス・イン・ワンダーランド2"と"ブルックリン"の2本の映画しか、観れていません。前者は数年前に観た映画の続編です。ファンタジーに富んだお話しで面白かったです。俳優としては才能があると思うのですが、いろいろと噂のあるジョニー・デップが出ています。後者は、1950年代、アイルランドからニューヨーク・ブルックリンにやってきた移民の少女の物語です。主人公はシアーシャ・ローナン。初めて観た女優さんと思っていましたが、アカデミー賞をとった"グランド・ブダペスト・ホテル"に出演していたとは?欧米の俳優さんは映画の中の姿・形では反別できません。私だけでしょうか?

中部ブロック院長会議

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平成28年6月29日

舛添氏が辞職しました。家族と宿泊したホテルの利用料金を政治資金で支払ったこと、海外出張費が庶民では考えられないほど高額であったこと、公用車を使用してコンサートや野球観戦にいったことなどで社会からも強く批判を受けました。東京都議会議員もそれを無視することが出来なくなり、不信任決議が全会一致で可決される雲行きで、遂には辞職せざるを得ない状況まで追い込まれました。きっかけはまたも"文春"のスクープで、 それ以外の報道機関から大きなスクープが出ることは稀で残念です。政治資金法を熟知したいわゆる第三者の弁護士の結論では、舛添さんの行為は不適切ではあるが違法性は無いとのことでしたが、それには嫌気がさしました。弁護士はどのような条件で仕事を引き受けたのでしょうか?まさか、その料金が政治資金からは出ていないと思いますが?

英国がEUより離脱することが国民投票で決まりました。ヨーロッパは統合から分断へ向かうのでしょうか?国民投票に委ねて良かったのでしょうか?誰が離脱の交渉をするのでしょうか?スコットランドはどうなるのでしょうか?全世界への影響はどうなるのでしょうか?今後の展開に目が離せませんが、私たち一般の日本人は傍観するしかないのでしょう、どうなっても。

ケンブリッジ飛鳥選手が6月25日に名古屋で開催された陸上日本選手権の100m走で優勝しました。中盤から後半にかけての伸びが素晴らしく、オリンピックでの活躍を期待しています。また、同じ男子100mの決勝で7位だった高橋周治選手(東海高校→愛知医科大学)にはビックリしました。このような選手がいることを知りませんでした。今後、どのくらいまで記録を伸ばせるのか楽しみです。

6月3日、本社で開催された第8回日赤院長塾に参加しました。スモールグループディスカッションは福島・大森・大分・沖縄・唐津・山梨赤十字病院の院長先生と同じFグループでした。病院規模があまり違わないようにグループ分けされており、各病院の最近の経営状況を見ながら "黒字維持のための病院運営について"、あーでもない、こーでもないと話が盛り上がりました。経費削減に頭を絞っている病院が多く、一つ二つは当院でもできそうで大変実りのある会でした。

6月15日には早田公民館で開かれた平成28年度早田まちづくり協議会定期総会に出席しました(私が同協議会の顧問になっている関係で)。平成27年度の決算報告や平成28年度の事業報告・予算の審議を見守りました。当院は早田地区の住民には大変お世話になっています。良い町にしたいという参加者の熱意を感じる会でした。地域があって欲しいという赤十字病院でいたいと心から思っています。町と共に生き続ける病院を今後も目指します。

6月17日には事務部職員の歓送迎会に参加しました。4月に行う予定でしたが、熊本地震で延期になっていました。4月1日の辞令交付式以降に顔を合わせたことが無い職員もいたので、早速、顔と部署を頭に入れました(また、顔を見る機会がないと忘れそうですが)。赤十字の他の施設へ転出した職員も久しぶりに元気な顔を見せてくれて、楽しいひと時を過ごすことができました。多くの職員のリレーで病院の組織が成り立っています。バトンを次にきちんと渡せるよう頑張ってくれると確信しています。

6月23日と24日に盛岡市で開催された第66回日本病院学会に参加しました。2日間会場からは一歩も出ず、医師事務補助のセクションを中心に講演を聞きました。24日のランチョンセミナーは順天堂大学小林弘幸先生の「医療安全の光と影」に参加しました。その中で、いくつか心に響くものがありました。静脈採血で起こる正中神経麻痺の裁判では、カルテに採血の記載(何ゲージの針を使用し、針先をどのように移動させたか、針を刺した部位など)がなされていないことがほとんどであること、血管を求めて針を左右に動かさなければ正中神経を傷つけることはないこと、刺して血液が出なかったらすぐ抜くことなどです。また、鎖骨下静脈穿刺による中心静脈確保などを午前中に行っている病院があること(午後の実施ではその後"例えば準夜帯"に気胸や血胸が起きた時に、病院内に医師や看護師の数が十分に確保できない可能性があるので)、診察時間終了間際の飛び込み患者はトラブルの発生が多いので注意を要すること、服装や初期の対応でかなりのトラブルを防ぐことができる(順天堂ではネクタイを男性医師や学生?に着用を義務付けているそうです)など、当院の職員に聞いてもらいたい内容でした。

この一か月で観た映画は1) 64 後編、2)海よりもまだ深く、3)ロイヤルナイト、4)シネマ歌舞伎の阿弖流為(アテルイ)です。「64後編」では家出した主人公の娘から電話があった、と思わせる場面で終わります。観る人の心に余韻を残します。「ロイヤルナイト」は若い時のエリザベス女王が第2次世界大戦の終戦日に、妹のマーガレット王女と共に外出した出来事をモチーフにした物語で楽しく観ることが出来ました。「阿弖流為」は蝦夷の指導者で、坂上田村麻呂に降伏し、都で処刑される話を膨らました壮大な歌舞伎です。上映時間が約3時間と長いのですが、展開が読めずハラハラドキドキでした。テレビで上演された番組を観て全体の話は何となくわかっていたので、十分に楽しむことができました。

盛岡市内を流れる北上川

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平成28年5月31日

ここのところ熊本地震の報道が減っています。実際には、まだ、多くの被災者の皆さんが学校の体育館などに避難され苦しい状況が続いています。仮設住宅などが早く整備され普通の生活に近い状況になることを祈っています。これからも息の長い支援が求められています。赤十字の活動は"急性期の救護医療"から"心のケア"にその軸足が移っています。現在の熊本での医療面のニーズは、外からの援助が無くても自力で賄える状況になっており、良かったと思っています。

アメリカのオバマ大統領がHIROSHIMAを訪問しました。大統領の強い意向があり訪問が可能になったのすが、辞められた後には、是非、NAGASAKIを訪問して頂きたいと願っています。高校の修学旅行で訪れた原爆資料館での衝撃はまだ私の心に残っています。今後は他の原爆保有国の指導者が来訪されることを期待しています。何かを感じると思います。

5月6日には、当院看護師の「キャリア開発ラダー」の認定式を行いました。赤十字の看護師は全国どこでも同じシステムで教育が行われており、素晴らしいことだと思います。努力され、評価された結果の認定です。おめでとうございます。今回認定された人、今後認定を受けようとする人も、更なる上を目指して頑張って頂きたいと思います。熊本赤十字病院への看護師派遣も、同じシステムで教育が行われている病院であると思うと、安心して送り出すことができました。これもこのシステムのメリットと思います。

5月12日、岐阜市歯科医師会との共同で合同研修会を南館の講堂で開催しました。1)知っておきたい口腔の疾患、2)口腔ケアアセスメントについて:OHATの利用、の2題で講演を頂きました。口の中を注意深く視ることで、多くの病気が判ること、アセスメントの難しさを知ることが出来ました。これからも歯科医師会と共同で周術期の患者さんや、化学療法を受ける患者さんの口腔ケアに病院全体に取り組みたいと思っています。

5月16日は、平成28年度第1回岐阜圏域地域医療構想調整会議が岐阜県医師会館で開催されました。県議会に提出される「地域医療構想(案)」と「実現に向けた取り組みの進め方」がメインテーマで、その他に「平成27年度病床機能報告結果」の報告がありました。当院のある岐阜圏域は多くの病院があり、人口当たりの医師数、小児科医師数、産婦人科医師数、看護師数は全国平均より上回っています。当圏域では、平成27年から平成37年にかけて約4%の人口減少が予想されています。この中で、今まで以上に特徴のある病院とならなければ、生き残ることは難しいと思っています。ここ3年が分かれ道と思っています。院内全員の知恵を動員し頑張っていきたい決意を新たにしています。

5月21日、「岐阜赤十字病院第5回ふれあいまつり」を開催しました。雲一つない絶好のお天気でした。2週間ほど前から天候が気になっており、「雨になったらどうするか?」「多くの催し物は中止か?」「模擬店はどうするか?」など心配は尽きませんでしたが、青空で良かったです。これまでの5回、雨であったことは無く、来年も晴れてくれることを願っています。今回、衝撃だったのは岐阜県立岐阜商業高校(県岐商)応援部の演技です。女子生徒のみの応援団で全員が学ランを着ての演技でした。応援部の名からは飛び離れた内容で、よさこい祭りの舞踏を思い出させるような一糸乱れない演技に感じました。You Tubeで演技を観ることができますので、興味のある人はどうぞご覧になって下さい。設置型イベントとして同校のLOB部(leader of business)に模擬店を開いて頂き、オリジナルのせんべいやGIFUSHOグッズを販売して頂きました。当院には多くの県岐商のOB ・OGがいますので、彼らにも良かった企画ではなかったかと思っています。「来年が待ち遠しい。」終わった時に感じました。企画や裏方を担った多くの職員に感謝したいと思います。

5月25日、日赤岐阜県支部で平成27年度の決算の監査を受けました。院長に就任後2度目の赤字で(平成26年度はわずかの赤字、平成27年度は電子カルテの導入などで大幅な赤字)、監査委員からどのような指摘を受けるかと思っていましたが、何とか無事終了しました。本年度も相変わらずきびしい経営状況ですが、平成27年度よりは改善できればと考えています。後は、来月の支部の評議委員会でこの決算が無事承認されることを祈っています。

ゴールデンウィークの連休にふと思い立って東京へいきました。新国立美術館の「ルノワール展」と東京都美術館の「生誕300年記念 若冲展」を観たいと思ったからです。ルノワール展は比較的空いていて簡単に入場でましたが、若冲展はかなり混雑しており観ることを断念しました。その代わりに、東京都美術館近くの国立西洋美術館の「カラヴァッジョ展」を観てきました。ルノワール展では"田舎のダンス"、"都会のダンス"、"ムーラン・ド・ギャレットの舞踏会"の生き生きとした色使いに驚き、カラヴァッジョ展では光の使い方に驚嘆しました。カラヴァッジョの作品は1600年頃のものですが、年代を感じさせません。相当な乱暴者でその裁判記録なども展示されていましたが、きちんと保存されていることにビックリです。その他に、名古屋市美術館の「藤田嗣治展」にも行きました。あの"乳白色の肌"の藤田は以前から好きな作家で、私には反戦の絵に見えましたが第2次世界大戦中に描いた戦争画で、戦後非難されフランスで生涯を閉じています。藤田をモデルにした映画が今後上映されるので、是非観に行きたいと思っています。

5月は3本の映画、「64」、「マクベス」、「海よりもまだ深く」と1本のミュージカル「エドウィン・ドルードの謎」を観ました。私にとって一番良かったのは「64」です。「64」は小説が出た時に、副院長の藤広先生から本を借りて読みました。かなりストーリーを忘れているのですが、無言電話の謎を思いつく作者には脱帽です。「主人公の家出した娘さんはどうなるのか?」は、映画では原作と違っていると良いのですが、来月公開される後編が楽しみです。「マクベス」はネットであらすじを読んでいったのですが、人名と身分などが映画ではすぐ頭に入ってきませんでした。映画を観た後に再度、ネットで見て、全体の構成が判りました。外国の映画では人名の区別が良くわからないことがあり苦労します。ミュージカル「海よりもまだ深く」では、出演者の平野 綾さんが、名古屋第一赤十字病院で生まれたと言っていました。どこで赤十字と人生が結びつくか?世界は広いようで狭いかも!!

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平成28年4月28日

4月14日から始まった熊本地震。その後の16日の強い地震が実は本震で、初回の地震は前震との報道で、初めて前震という言葉を知りました。赤十字としては、熊本での被災地(救護所)の救護活動と熊本赤十字病院への支援という2つの大きな役割を果さなくてはならない状況です。4月16日の情報では熊本赤十字病院の半数以上の職員が避難所や車中泊の状態で勤務しているとのことで、心が痛みます。当院は4月25日に熊本赤十字病院への支援として看護師を一名派遣しました。また、5月3日には救護班が被災地に向かいます。切れ目のない救護活動が必要で中部ブロックの19の赤十字病院が協力して行動することになっています。全体の調整の元、他のブロックもブロック毎で活動しています。救護班は多量の荷物が必要で、2日かけて車で熊本に入る予定です(最初の日は広島で宿泊予定、次の日に熊本まで)。ゴールデンウィーク中であり、交通渋滞を心配しています。震災から日が経ち、熊本まで新幹線が通り、熊本空港も離発着が可能になっているので、今後の移動が改善されることを期待しています。息の長い活動を覚悟しています。

セブン・イレブンの最高経営責任者の鈴木敏文さんが職を辞するニュースにびっくりしました。どこかで聞いた話ですが、セブン・イレブンでは、鈴木さんがある食品を食べて、これはおいしくないと判断し撤去を指示すると、30分~1時間で日本中のすべての店舗からその商品が撤去されるそうです。毎日セブン・イレブンの弁当を食べているそうで、どこかのインタビューで"飽きませんか?"と聞かれると、"毎日食べて飽きるような弁当ならお客さんも飽きてすぐ買わなくなってしまう。毎日食べても飽きのこない弁当でなくても商品にならない"とコメントされているのを目にしたことがあります。カリスマ経営者が去った後、セブン・イレブンがどうなるか?注目しています。鈴木さんの座右の銘は「変化対応」だそうです。変化できないと生き残れない昨今の病院経営にもぴったりの言葉です。

三菱自動車の燃費偽装問題、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムの決定、関西での橋げたの落下事故などが多くのニュースが話題になった1か月でした。

今年度、新しい診療報酬での対応となりました。7:1入院基本料の元となる看護必要度は現時点では維持できていますが、連休が続くゴールデンウィークや年末年始が心配です。

4月1日、当院の講堂で平成28年度新規採用辞令交付式を執り行いました。 この時の挨拶で、稲森和夫著「君の思いは必ず実現する」(財界研究所)を取り上げました。本の帯には"人生に迷ったときぜひこの本を読んでください」とあります。最近、読み直してまたまた感動しました。「人生では能力よりも熱意との考え方のほうがずっと大切です。―」、含蓄のある言葉です。人生の結果は能力×熱意×考え方の式で示され、能力に差はあっても熱意や考え方(プラスの方向への)次第では大きく結果が異なってくるとのことです。つまり考え方がマイナスでは全体の積はマイナスになりますので、それがこの積の方向を決定する最終項目となります。病院全体の方向性をプラスへ向けるのが私の役目と思っていますので、「病院はマイナスの方向へいっていないか」いつも胸に手を置いて考え続けなくてはなりません。

4月2日、自宅近くの造り酒屋の試飲会に行ってきました。歩いて行くには少し遠いのですが、アルコールが入るので満開の桜を愛でながら歩いて会場まで行きました。会場は、真昼間から多くの人でにぎわっていました。3種類ありおちょこ1杯合計3杯まで無料で、その後は有料の試飲でした。結局3杯で止めることができず有料の試飲も楽しみ、帰りはほろ酔い気分で自宅用に買った酒2本を持って帰りました。来年もまた行きたいと思っています。

4月12日は、本社での平成28年度全国赤十字施設長会議に参加しました。平成27年度は赤十字全体として赤字決算でしたが、当院も大きな赤字を計上しました。電子カルテの導入もあり支出は予算以上でした。一方、収入は予算を達成できませんでした。主な原因は平均在院日数の短縮で平成26年度と比較し約1日短くなったことです。No Margin No Missionです。適切な収益が無いと赤十字としての役割を果すことができませんが、最大限の利益は求めていません。なんとか、28年度はトントンにできればと強く願っています。院内各位の奮闘を期待しています。

4月に読んだ本で衝撃な内容だったのは、原田伊織著「官賊と幕臣たち~列強の日本侵略を防いだ徳川テクノクラート~」(毎日ワンズ)です。目次は其の1から其の5までありますが、其の1は"鎖国とは何であったか"、の章で、1)鎖国という言説、2)宣教師の目的、3)略奪・放火・強姦、何でもありの戦場、4)人狩りの戦場、5)切支丹による人買い人売り、から成り立っています。この項目を見て驚きました。なぜ、秀吉や徳川幕府が切支丹追放やいわゆる鎖国へと至ったのか、これまでと異なった観点での本ですが、本当はこうだったかも知れないな、いや違うかもと、いろいろな事を感じさせる本でした。歴史を正しく知るのは難しい、これが実感です。一般的には歴史は勝者からみた歴史です。しかし、敗者から見た歴史も知らなければ、正しくみることはできないのではないか、と感じさせる本でした。

4月は映画を3本観ました。「マリーのすべて」、「スポットライト」、「レヴェナント:蘇えりし者」の3作品です。どれも重厚な作品で楽しめました。レヴェナントでは主人公のデカプリオが熊と戦うシーン、どうやって撮ったのでしょうか?インデアンの襲撃シーン、馬の体の中に入って寒さを防ぐシーン、など見どころ満載の映画でした。

出発式の様子

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