病院長ブログ

中村 重徳

平成27年3月30日

チュニジアの博物館襲撃で日本人を含む多数の死傷者が出ましたが、事件が起きた時、警備員4人がその場を離れていたとの報道には驚きました。また、フランス南東部でドイツ旅客機が墜落し、「副操縦士が故意に飛行機を墜落させたのではないか」との報道がなされており言葉がありません。その他にも想定外のことが矢継ぎにおこっており、新しい事件の報道で以前の事件がかすんで判らなくなっていきます。嘆かわしいことです。サッカー男子日本監督にハリルホジッチさんが就任しました。何とか、次回のワールドカップに行けると良いのですが。お手並みをしばらくは拝見です。

インターネット上で公開されている、群馬大学医学部付属病院の8名の患者さんが術後早期に無くなった事案で「腹腔鏡下肝切除術事故調査報告書」を読みました。いずれの例もカルテの記載が乏しく治療方針などの決定の判断等における思考過程が不明であり、説明同意書の記載も不十分だと述べています。大学病院のカルテでこんなことがあるのでしょうか?当時カルテ回診と呼んでいましたが私が医師になって初めて指導を受けた時の教授は、毎週入院患者全員のカルテをチェックしていました。そのため、記載には十分な時間が必要で現在でも鮮明な記憶として残っています。かなり前ですが、当院の顧問弁護士からカルテの記載について厳しく指摘されたことを思い出します。弁護士は「カルテに記載していないことはやっていないのと同じだ、カルテしか医療スタッフを守るものは無い」と強い口調で言われました。群馬大学の調査で、外部委員の関与がほとんど無いことが判明し、再度調査をやり直すとのことです。一体どうなっているのでしょうか?

3月は映画を2本観ました。「妻への家路」と「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」です。「妻への家路」はチャン・イーモウ監督(内容はともかくこの監督の作品は観なくては)の作品で、文化大革命で引き裂かれた夫婦愛の物語です。引き裂かれた後、妻は多くの心労で夫の記憶を無くし、20年ぶりに帰った夫が判りません。そこで夫は他人として近くに住み、収容所で書きとめた多くの手紙を読み聞かせます。更に彼女が寄りそっても帰らないと思っている実際には隣にいる夫を、駅に迎えにいきます。長い年月が経っても・・・切ない愛のお話しです。「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」の主演は、NHKのBS放送でシャーロック・ホームズを演じたベネディクト・カンバーバッチです。第二次世界大戦時、 解読不可能と言われたドイツ軍の暗号(エニグマ)に挑んだ、英国の天才数学者のお話しで、実話だそうです。ドイツの潜水艦が攻撃しようとする船に兄が乗っていることを知った研究者の仲間がいます。解読の成功がドイツに知られるため、船の航路を変えることができません。これまた切ないお話です。

3月10日、当院の講堂で開かれた中部医療の質管理研究会に飯山赤十字病院の古川賢一院長に講演して頂きました。演題名は「多職種訪問チームによる訪問診療で在宅での看取りを支える」です。今後、当院では訪問看護を充実させる方針で、大変参考になりました。また、この研究会の会長を何とか2年間勤め、次へ無事ゆずることができ安堵しております。裏方で頑張ってくれた当院の事務職員に感謝しております。

京都に「俵屋」という旅館があります。300年以上続いている老舗の旅館です。夕食の時、絶妙のタイミングで料理が運ばれてきます。「どこかで見ているのではないか?」と思うほどです。「お客さんをとことん観察し、どのタイミングで次の料理を持っていくのか?」担当の仲居さんは判るそうです。NHKBS放送のある番組で、外国人の主人公が四季折々に俵屋に泊まり、料理の運ばれるタイミングに大変驚いていますが、その時に女将が答えていました。また、布団を敷くそのしぐさの素晴らしいこと、言葉には言い表せません。10年以上前に一度宿泊したことがありますが、もう一度泊まってみたい最高の旅館です。女将は"サービスは知恵だ"、と含蓄のあることを言っていました。hospitalityを感じるには、「心遣い」に加え、「知恵」の要素も大切だと感じました。

3月末での粕谷副院長との長島事務部長が退職されます。粕谷先生は医療安全の要であり救急診療委員会の委員長としても病院に多大な貢献をされました。また、長島さんは事務部の長として部内の管理と対外的な交渉での役割を十分に果たされました。お二人には深く感謝したしております。ありがとうございました。

この4月から整形外科の医師が4名から5名へ、また泌尿器科では2名から3名へ増員されます。また、私の所属している甲状腺・糖尿病内科も1名の医師が増員されます。医療情勢は依然として厳しいですが、体制が強化されることで、良質な医療を更に患者さんに提供できることを期待しています。

3月の空3月の空

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平成27年2月26日

サッカー日本男子代表のアギーレ監督が解任されました。八百長疑惑だなんて、話になりません。次期ワールドカップの予選が近づいています。日本人監督ではダメなのでしょうか?次期監督はいつ決まるのでしょうか?目が離せません。歌舞伎俳優の坂東三津五郎さんがすい臓がんのため、亡くなりました。59歳だそうです。何時か観たテレビでの明智光秀役が頭に残っていますが、ますますの活躍が期待されていた役者さんなので本当に残念です。ご冥福をお祈りします。

1月の末に映画「エクソダス:神と王」を3Dで、また封切り日の2月21日に「アメリカン・スナイパー」を観ました。「エクソダス:神と王」はチャールトン・ヘストンがモーゼを演じた「十戒」(1956年)での海の割れるシーンを、この映画ではどのように描くのか、興味がありましたが、海が割れるというよりは、波が引くようなシーンでした。「十戒」の印象が強かったのか、心の中での盛り上がりはやや欠けました。「アメリカン・スナイパー」はクリント・イーストウッドの作品で、新聞や週刊誌の批評で高得点であるため、公開日に観に行きました。狙撃の腕前が抜群の主人公(米海軍特殊部隊ネイビー・シールズの隊員クリス・カイル)の、2003年から09年の間の4度にわたるイラク遠征(イラク戦争)での戦闘シーンと、その間の休暇での家庭のシーンを交互に描き、物語が進行します。実話に基づいた映画だそうですが、映画の始まりは爆弾を抱えた少年とその母親を狙撃するシーンです。狙撃の判断を現場に任すとの指令の元、彼は狙撃を決意します。つらいシーンです。一方、休暇でアメリカに帰還しても、戦争による精神の荒廃で、妻との関係が徐々にギクシャクしていき、最終的に除隊を決心します。しかし帰還を果した後、精神状態が徐々に改善し家族との生活が軌道に乗ったまさにその時、殺されてしまいます。何ということでしょうか?正常な精神では狙撃どころか戦争などできない、精神を病まないと戦争はできない、考えようによっては何と悲しい話ではないでしょうか?また主人公(妻との会話)や、敵兵も携帯電話を使って連絡しているシーンがありますが、盗聴の心配はないのでしょうか?基地局はどうなっているのでしょうか?戦争映画ですが、戦争をしてはいけないとのメッセージをこの映画から感じました。第87回アカデミー賞で、音響編集賞を受賞したこの作品を、もう一度観たいと思いました。

1月末の赤十字岐阜県支部評議委員会で来年度の予算が承認されました。ほんの少しの黒字予算です。何とか来年度は黒字を達成したいと思っています。本年度は若干の赤字ではないか、現時点での印象です(スパートをかけてはいるのですが)。予算を組む時点では、来年度の医師数などは不明確な状態でその作業が行われます。本年度も、その予算を組む一昨年の時点とその執行開始日の平成26年4月1日では医師数はマイナス1名になっていました。また、本年度中にも予想外の医師の退職があり、2名のプラスがありましたが結局マイナス1名となっていました(トータルとして平成25年度の終わりと比較するとマイナス2名)。来年度の開始日の平成27年4月1日時点で、医師数は現在より4名増の予定です。かなりの戦力アップで一息つけそうです。でも安心はできません、常在戦場の気持ちです。

2月3日・4日の両日、第2回業務KAIZEN活動発表会を当院の講堂で開催しました。計14題の発表です。昨年と比較すると各チームの緊張感も適度に取れ、進行はスムーズでリラックスして聴くことができました。うまく運営してくれた業務KAIZEN活動連絡会のメンバーに深く感謝しています。この14題の中から、伊勢赤十字病院が次年度担当の"医療のTQM全国大会"に2題は演題を出したいと思っています。昨年のこのKAIZEN活動での発表の中には現在では標準化され通常の業務となっている事例もあり、今後もこのKAIZEN活動が継続して発展していくことを期待しています。

2月7日、名古屋城本丸御殿を観にいきました。本当に立派です。ヒノキの香りがたまりません。名古屋市長の河村さんの英断に感謝です。100年後、200年後の評価に耐えるものではないでしょうか?多くのボランティアがいて、名古屋は観光地だな、と改めて感じました。

2月12日に岐阜都ホテルで開催された"女性の骨粗鬆症を考える会"に参加しました。演題は2題で、「女性アスリートの健康問題~骨密度に注目して~(国立スポーツ科学センターの能勢さやか先生)」と「サルコペニアと骨粗鬆症(東京大学医学部付属病院の吉村典子先生)」です。女性アスリートの国内トップ選手は少なからずエネルギー不足・無月経・骨粗鬆症になっているとの話を聞きショックを受けました。特に審美系のスポーツ(体操・新体操・フィギュアスケート)の選手に多いそうです。スポーツは健康に良いとのことで勧められていますが、実際には健康に良くない事例がトップ選手に多くあり、複雑な気持ちになりました。健康を害さずにスポーツを行う程度ではトップ選手になれないということでしょう。サルコペニアのサルコとは筋肉を、ペニアは不足を意味しています。つまりサルコペニアとは筋肉量の不足により筋力が低下し、歩行や握力低下を来す状態を言い、高齢者に多い病態のことです。そのサルコペニアと骨粗鬆症は密接に結びついており、サルコペニアの人は骨粗鬆症になりやすく、また逆に骨粗鬆症の人はサルコペニアになりやすいそうです。これまで骨粗鬆症のみに注目していましたが、今後はサルコペニアの存在を頭に入れて臨床の場に当たらなくてはと思っています。講演によれば、サルコペニアの定義は1.歩行速度=< 0.8 メートル/秒、2.握力:男性<26 kg・女性<18 kg、 3. 年齢>=60歳、4. 筋肉量低下の確認(CT・MRI・他の方法で測定)です。早速、院内に握力計があるか探したところ、昔ながらのグッと握ると時計針状の構造物が回るアナログの機器が見つかりました。かなりの年代物ですが、正確でしょうか?精度管理は?心配です。歩行スピードを如何に測定するのか?また、筋肉量を如何に測定するか?も問題です。栄養サポートチーム・がんリハビリチームなどの意見を聴き、筋肉量を測定できる装置の購入を考えたいと思っています。

2月の空

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平成27年1月27日

本年に入り、フランスでの新聞社襲撃や日本人2名の人質問題など嫌な事件が相次いでいます。"宗教"は信仰している人や周りの人々の幸せや精神の安定をもたらすものと考えているので残念に思います。

1月5日の朝、仕事始め式を行いました。今年は未年です。動物の羊では無く、未完成の未の字の未年です。何となく"ひつじ"年のひつじは"羊"と思っていましたが、"未"でした。病院は現在が最終型では無く、変化し続けると言う意味からはいつも"未"の状態で、未年はまさにそれを意味する年です。新年を迎えたのですが、年度で言うと最後の四半期が始まりました。平成26年4月の診療報酬改定や消費税のUPにより、これまで厳しい経営状況が続いてきました。この状況を打破するためには、"ニッチトップ"の考え方で小さくともきらっと光り(small but excellent)、他の病院との競合が少ない領域(ニッチ)でのトップを一つでも増やす作戦を今後も進めて行きたいと思っています。

名古屋ボストン美術館で開かれている"華麗なるジャポニスム展(印象派を魅了した日本の美)"を観にきました。フランスの印象派に影響を与えた歌川広重を始めとする浮世絵の構図や色彩の素晴らしさに目を奪われました。鎖国下、芸術面で独自の発展を遂げた日本の国と人を誇りに思い、絵葉書(10枚セット)を購入しました。これら多くの作品はボストン美術館所蔵ですが、明治初期の混乱期に日本の浮世絵などに価値を見出し、購入した外国人がいたことで、今日私たちがこれらの作品を鑑賞できる不思議さを思います。日本で保存・管理ができていないことは残念ですが。

イエスキリストの誕生から復活までを描いた映画「サン・オブ・ゴッド」を観ました。"民衆は彼を求め、権力は彼を恐れた"がキャッチフレーズです。この映画を観たのでしょうか、映画館の待合で数人のシスター(修道女)にすれ違いました。それが映画以上に印象的でした。ユダの裏切りも誰かの意思を感じさせる映画でした。

1月24日、大阪で開かれたセミナー"経営改革の本丸 – 成功するPFM"に参加しました。東海大学医学部付属病院で開発されたPFM (patient flow management)に関するセミナーです。PFMとは患者さんの入院に際し、入院前から退院後までの一連の流れをコントロールし、入院前から患者さんが安心して医療を受けられるようにするシステムです。それを指導された田中豊先生(前東海大学医学部准教授)がファシリテーターです。
5~6年前、ある講演会で田中先生の話を聞く機会があり、その会を主催した会社にお世話いただき同病院を訪れましたが、その時の印象は強烈でした。それをきっかけに、当院の30名ほどの職員(医師・看護師・事務・コメディカルなど)が、田中先生(当時は東海大学医学部に所属)のコーディネートで3~4回に分けて病院見学へ行きました。そこでは90~120分の田中先生のレクチュアを受け、手術室やICUを含めての施設見学もしました。
それらの機会にPFMを知り、看護部の賛同を得て当院にも数年前に導入しました。比較的うまく導入できたと思っていましたが、「何か見落としているのではないか」と思い今回のセミナーに参加しました。その結果、当院ではいくつかの点が不十分であったことに気づいたので、今後その点を修正していき、より良いPFMにしたいと考えております。

1月に入って、これまでに本を12冊購入しました。多くはAmazonで購入しますが、本屋さんでパッと目について購入した本もあります。葉室麟の本が5冊(文庫本が4冊で2冊は読みましたが、3冊は未読)、経営に関する本が2冊(1冊は未読)、その他5冊(医学に関する本は骨粗鬆症に関する本1冊のみ、これは読みました)です。
本を読むスピードより、買うほうが速いのは問題ですが、その場で買っておかないと「あの時読みたいと思った本は…?」その後本の名前を思い出せないことがあり、それが直感的に本を買う理由になっています。あとは、「買った本をどう処分するか?」最大の悩みです。

1月の空

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平成26年12月25日

総選挙が終わり、自民党の圧勝でした。安倍総理大臣の選挙戦略に野党が全く対応できなかったためであり(自民党の代わりに投票する野党がいない?)、またそれを狙っての結果でしょう。今後の政治を見守りたいと思います。このところ原油の価格が低迷していますが、石油輸出機構(OPEC)は減産を決めませんでした。シェールガスの生産に圧力を加えるためでしょうか?ロシアも大変なようです。消費者としてはうれしいことですが。

私が校医を永年務めていた岐阜商業が創立110年を迎え、それを記念し感謝状を頂きました。また、甲子園球場で使用される土を小さなビンに詰めた記念品を頂きました。野球好きの私としては本当にうれしかったです。今年の野球部には150 km/時を超える投球をするピッチャーがおり、秋季大会での成績より、来春の選抜高等学校野球大会に出場する可能性が高く、その活躍が今から楽しみです。

STAP細胞の問題が、再現できなかったことにより決着しました。200回以上作成したとの会見を見て、これは嘘だなと思っていました。どのような実験もそんなに成功するまで行うことは通常ないのではないか、と思ったからです。また、あの実験ノートにはびっくりです。私自身、実験を少しはかじったことがありますが、あの記載では上司に内容を説明できません。どうしてあの論文が作成されたのか?説明責任はどうなっているのでしょうか?これで幕引きでしょうか?ご本人の説明はないのでしょうか?

私は葉室 麟の作品を好んで読んでいます。その中で葉室さんを含めた7人の作家が書いた「決戦!関ヶ原」(講談社)を楽しく読みました。関ヶ原の戦いに参戦した7人の武将に焦点を当て7人の作家がそれぞれの武将の物語を書き、全体として関ヶ原の戦いを浮かび上がらせています。中でも小早川秀秋を描いた冲 方丁さんの「深紅の米」で、小早川秀秋の悩み(小説ですのでどこまでが真実でどこまでが虚構か、判りませんが)を面白く読みました。義兄の関白秀次の失脚・粛清が深く心に傷を残しており、石田三成の讒言により危機を迎え、最終的に裏切りを決意した物語です。また、矢野 隆さんの「丸に十文字」は関ヶ原から脱出した島津義弘の話です。島津の兵1,500名が脱出で、最終的には80名程度になって島津義弘を守ったそうです。薩摩は逃げる際に"すてがまり"戦法を取っています。"すてがまり"とは退路に点々と数人ずつ銃を持った兵達を、あぐらをかいて座らせておき、追ってくる敵を狙撃するものだそうです。その兵は全滅だそうですが、どのような精神構造でしょうか?想像ができません。

新聞の批評で☆4個だった、映画「ゴーン・ガール」を観に行きました。主人公の夫が結婚5周年の日に、恐怖に陥る物語です(自宅は荒らされ妻の血痕が多量見つかります)。妻殺しの容疑をかけられた夫、不思議な行動の妻。最終的には大どんでん返しです。映画を観ていて、どのようにストーリーが展開するのか?大変面白い映画でしたが、良く考えればあり得ない話です。

12月はたくさんのことがありました。3日には1類感染症対策ワークショップが国立国際医療研究センター国際感染症対策室の加藤康幸先生ら4名の外部の先生を講師として、保健所・消防・県関係者、当院スタッフの間で「エボラ出血熱疑い症例の机上訓練」を当院で行いました。誰が疑いのある患者さんを迎えにいくのか?準備・服装は?など、いろいろな問題があることが改めて判りました。早くワクチンができることを祈っています。
5日には日赤本社で開かれた第5回日赤院長塾に参加しました。講演は国立社会保障・人口問題研究所の所長かつ中央社会保険医療協議会(いわゆる中医協)の会長である森田 朗さんの「少子高齢人口減少時代における医療政策」でした。都道府県別の人口増減率(2010→2040)では、人口が増える地域は無く、秋田県の-35.6%を最高に東北、山陰、四国での人口減少が著しいことを知りました(減少率の最低は沖縄県で-1.7%)。また、この間での65歳以上の人口変化では東京を始めとする大都市圏で著しく増加し、逆に秋田では-4.5%と減少した試算でした。また、東京周辺では75歳以上の人口は100%以上増加するそうです。そのような状況下でどうような医療が行われるのでしょうか?これまでの医療スタイルが維持されていることはありえない状況でしょう。岐阜赤十字病院はどうなっているのでしょう。時の流れに沿い、適切な変化を遂げ、きちんと存在していることを確信していますが。
6日は市民公開講座。
7日は名古屋第2赤十字病院の創立100周年記念式典・講演・祝賀会に参加しました。記念講演は当初、名古屋大学の学長が予定されていましたが、ノーベル賞(天野先生)の関係でスェーデンに行かれたため、医学部部長に変更になりました。ノーベル賞の影響なんて考えもしませんでしたがビックリです。祝賀会は赤十字病院中部ブロックの院長先生方と同じテーブルで、リラックスできました。ある人の挨拶で、名古屋第2赤十字病院は多額の寄付がありうらやましいとの言葉は印象的でした。
14日は中部医療の質管理研究会のシンポジウムを長良川国際会議場で行いました。文化学園大学の光藤義郎先生の「まあ、いいか防止メソッド(MIBM:Ma-Iika-Bousi-Method)」と福井赤十字病院院長の野口正人先生の「福井赤十字病院のイノベーション~TQM活動と課題~」の2題が特別講演です。昨年のこの会で野口先生に講演をお願いしたいと話しましたが、実現できて良かったです。野口先生は、日赤ファンの信頼に応えるため、どのようにTQM活動を展開してきたのかを判りやすくお話しされました。ありがとうございました。外は雪でしたが、多数の参加者を得ることができました。裏方としてこの会の開催に尽力した当院職員には深く感謝しております。
21日には当院近くの近石病院の竣工式に参加しました。病院の内覧会では真新しい木を基調とした病棟や施設に新鮮な驚きを覚えました。Win・Winの良い関係を続けたいと思っています。

三十三間堂五重の塔

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平成26年11月27日

われらの健さん(高倉健)が亡くなられました。私にとっての健さんは「鉄道員(ぽっぽや)」・「ホタル」の健さんです。背筋を伸ばした姿のカッコいいこと、寡黙な感じが何とも言えません。このような俳優はもう出ないのかも知れません。ご冥福をお祈り致します。

国会が解散されました。赤穂浪士の討ち入りの日が投票日のようです。「アベノミクス解散」と首相の言。アベノミクス以外は首相の口からの言葉として報道されないようで、残念です。 任期を2年残しての解散ですが、この選挙には700億円の費用がかかるとのことで、それをエボラ出血熱の対策費用として、WHOに拠出したら格好良かったのに!!

またまた、地震が起きました(長野県北部で)。長野県の複数の赤十字病院からDMATが出動しました。高山赤十字病院にも出動準備の指示が出ました。日本は地震国、火山国だと思い知らされたこの数か月でした。

10月30日・31日に岡山市での第68回日本赤十字社病院長連盟の定期総会に出席しました。特別講演として元岡山大学教授の狩野 久さんの「古代・吉備王国の歴史と文化」と徳川宗家19代目の徳川 家広さんの「幕末改革運動の中の山田方谷」がありました。前者で興味深かったのは美濃・飛騨・尾張・三河・伊勢・志摩など全国の境界は683年に国境を定めた時にできた(収穫されるもので境界が作られた)そうです。人間の気質や天候なども違うので古い名前(美濃などが)が今でも使われているのでしょう。道州制を導入する時の困難さを感じます。後者の山田方谷は幕末の備中松山藩で見事に藩政改革を行った陽明学者で財政家で、わずか8年で10万両の負債を、10万両の蓄財にした人物だそうです。これまで名前を聞いたことはありませんでしたが、岡山では知らない人はいないそうです。現在の我が国の財政状況をみるにつけても、このような人の出現が待たれます。その総会終了後に、備中高松城跡と備中国分寺に行きました。前者は羽柴秀吉の中国大返しのきっかけになった高松城水攻めの舞台で、ボランティアさんの案内で見学しました。そのボランティアさんのお話しから、今でも清水宗治公が好きで好きでたまらない感情が伝わってきました。毎年6月には「宗治祭」が開かれ、地元での人気が感じられます。宗治公の辞世の句は「浮世をば、今こそ渡れ武士(もののふ)の名を高松の苔に残して」だそうです。国分寺は人もおらず、静かなたたずまいでした。

11月13日は大阪での第57回日本甲状腺学会に出席し、翌14日には大阪からJRのサンダーバードに乗って福井まで行きました(第16回フォーラム「医療の改善活動」全国大会in 福井に出席のため)。初めてサンダーバードで湖西線に乗りましたが、右手の琵琶湖と左手の山に挟まれた狭い範囲を列車が進みお天気も良く楽しいひと時でした。福井で当院からの出席者と合流し、お昼に福井名物のソースかつ丼を食べました。特別講演はセーレン株式会社の川田 達男さんの「未来につながるイノベーション戦略~夢の共有を大きなエネルギーにかえて~」でした。90分の講演でしたがあっと言う間に時間が過ぎ、メモを取るのが楽しいと思えるひとときでした。繊維産業が不況になった時に社長になり、「繊維は成長産業」と企業改革に挑戦し続けたその軌跡・考え方を話されました。good companyを目指そう。「のびのび・いきいき・ピチピチ」を掲げ、会社全員の夢の共有は図っているそうです。自主性を持って「のびのび」、責任感を持って「いきいき」、使命感を持って「ピチピチ」と仕事をすることをモット―にしているそうです。企業の中心には常に「繊維」を置き、決してそこからは外れないぞ、との強い意志を感じました。一般企業の経営者のすごさが判ります。興味のある方は、一度、セーレン社のホームページを訪ねてみて下さい。この2月に当院で行った第1回業務KAIZEN活動発表会の最優秀の演題を、この大きな舞台で発表してもらいました。発表者に緊張の色が見えましたが、堂々とした発表でした。良かったです。来年度は伊勢赤十字病院の担当で開催されますので、また院内から演題(2題は)を持って行きたいと思っています。来年の当院での第2回業務KAIZEN活動発表会が楽しみです。あの時食べたソースかつ丼の味が今でも忘れられません。

11月22日に京都へ観光に出かけました。京都駅では改札口が見えないほどの人でびっくりしましたが、これまで行ったことの無い三十三間堂・東寺を訪ね、夜には青蓮院門跡のライトアップを楽しみました。三十三間堂の1001体の仏様に驚き、東寺の大きさや五重の塔に目を見張り、青蓮院では照明に使われた青色LEDにノーベル賞を感じました。3連休で多くの観光客が京都に訪れたのでしょう。他県ナンバーの車が多くてタクシーもなかなか進めませんし、駐車場も停めることができるか心配です。この時期を避けてまた京都の寺巡りに行きたいと思っています。

10月、11月になり入院患者さんが増えてきました。このまま現状が維持できれば、本年度も何とか赤字を免れるのではないか、と希望が見えてきました。来年度の電子カルテ導入に向けて、手元資金が減らずに年度が終われればと祈っています。

三十三間堂五重の塔五重の塔

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平成26年10月28日

青色発光ダイオードの研究で、日本人3名(1名は米国国籍)がノーベル物理学賞を取りました。名城大学の赤崎勇教授、名古屋大学の天野浩教授、およびカリフォルニア大学の中村修二教授です。天野先生の名前はこの受賞で初めて知りました。インタビューでの受け答えからは、誠実な人柄を感じ好感が持てました。若い時の研究が認められての受賞です。良かったですね!

2名の大臣が辞任しました。政治家のお金の使い方にはビックリし、ウチワか?ビラか?の答弁にうんざりしました。日本のかじ取りをこのような人たちが担っているのかと思うと暗い気持ちになりました。

10月は映画「蜩の記」と「柘榴坂の仇討」を観ました。「蜩の記」は葉室麟さんの原作を読んでから観たからでしょうか?日本の四季をうまく描いていますが、小説の素晴らしさには追い着いていないと感じました。一方、「柘榴坂の仇討」は、素直に感情移入できました。彦根藩士の主人公は、桜田門外において目の前で主君の井伊直弼の暗殺を許してしまいます。切腹が許されず、仇討ちを命じられた主人公(中井貴一)は、時代が明治に変わっても、刺客を探し続けます。やがて、水戸藩浪士の最後のひとり(阿部寛)を見つけ出しますが、その日は明治政府が仇討ち禁止令を発した日です。どのような結幕か、タイトルに「仇討」とあるので、仇討なるのか?最後まで楽しめました。

国立新美術館の「オルセー美術館展」を観るために、1日休みを取って東京に行ってきました。マネの「笛を吹く少年」は1866年の作品だそうですが、色の鮮やかなこと、素晴らしいの一言です。平日にも関わらず多数のお客さんでした。東京ですね。井の頭線で駒場東大前にも行き、日本民芸館、旧前田侯爵亭洋館、日本近代文学館を訪ねました。旧前田侯爵亭洋館では広さや、入館料が無料であることなど、ビックリでした。和館は改修中で観ることができず残念でしたが、いつか見学できればと思っています。日本近代文学館では「秋の特別展:芥川賞・直木賞原稿コレクション展―所蔵原稿・初版本を中心に」が開催されていました。手書き原稿の味のあること、面白かったです。

岐阜県美術館では「熊谷守一展」を観に行きました。多数の作品が展示されていました。猫の絵で有名な作家ですが、あの単純化された絵に行きつくその過程を少しは知ることができたような気がしました。館内で当院の元院長先生に偶然会いました。90歳近い年齢と思いますが、お元気そうで何よりでした。

10月14日の午後は岐阜放送(ぎふチャンラジオ)の番組に出演しました。パーソナリティ本地洋一さんの番組です。甲状腺について、質問を受ける形での内容で、打ち合わせでは「患者さんに説明するように話して下さいね。」とのアドバイスを受けました。17分程度の一発勝負の本番ですが、アットいう間に終わりました。どうなることかと思いましたが、時間内にうまくまとめて頂き、プロのすごさを感じました。もう一回同じ内容で質問されれば、もっとうまく話せるのはないか、と思いますがどうでしょうか?良い経験ができました。

10月16日に日赤関係の全国大会が高山で開かれたので、とんぼ返りで行ってきました。本を読みたいと思いJRで行くことにしましたが、揺れも多く、すれ違いの列車を待つために(単線のため)数回の停車があり、岐阜駅から高山駅まで2時間余りかかりました。複線化されることはもう無理のようですね。高山駅では、リュックを背負った外人さんの多いこと、多いこと。会を早々に引き上げ、開業されている後輩(大学では同じ研究グループ)と楽しいひと時を持つこともできました。同時期に熊本で開催された日赤医学会に参加したかったのですが(同級生の友人が熊本におり、久しぶりに一杯やりたかったのです)、その点が残念です。

10月26日には郡上市で開催された第30回岐阜県病院協会医学会に参加しました。今、当院で取り込んでいる、また取り組もうと思っている事務部門の発表を中心に会場を回りました。そこで、一つ、二つの当院にとって重要なヒントを得ることができました。大きな学会とは違う密着した話題が多いのが特徴です。来年は恵那市で開催されます。病院全体で今年以上の演題を発表できるよう職員にハッパをかけたいと思っています。

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平成26年9月29日

デング熱の国内発生の報告が相次いでいますが、今までのところ重症者はいないようでホットしています。当院では、この夏前よりデング熱とマラリアの診断のための簡易測定キットが使用できる体制になっています。感染症科の伊藤部長の先見の明を感じます。調べたところ、日本では戦中・戦後、帰還兵によって国内で数十万人もの感染者が発生したようですが初めて知りました。また、デング熱の名前の由来は英語の「ダンディ」にあたるスペイン語「デングエロ」が語源で、強い背部痛のため、背筋を伸ばして歩き「ダンディ」に見えてしまうことからこう呼ばれるようになったそうですが、天狗熱と思っていた人も多かったのではないでしょうか?

テニスプレーヤーの錦織圭選手が全米オープンで準優勝しました。関連商品の売り切れも報道され話題になっています。4大大会での優勝のニュースをそんなに遠くない時期に聞くことができそうでワクワクします。

スコットランドの独立を決める住民投票が行われました。結果は独立反対が過半数を占め、イギリスに残ることになりました。テレビで観る限り賛成派も反対派も理性的で、スコットランド人の知性の高さを感じます。また、イギリスの他の三地域(イングランド・ウェールズ・北アイルランド)との位置的関係などこれまであまり興味がありませんでしたが、今回の投票を機会に知ることができました。日本人には判らない複雑な感情が地域ごとにあるのでしょう。

9月27日に御嶽山の噴火が突然起きましたが、多数の死者や負傷者が出ているようで高山赤十字病院からDMATが出動しました。身近な御嶽山のこの惨状を思うと言葉がありません。救助に当たる人の安全が確保され、一日でも早く救助が終わることを祈っています。

名古屋伏見のミリオン座で8月終わりから映画を3本みました。"サンシャイン/歌声が響く町"、"プロミスト・ランド"、"リスボンに誘われて"です。どれも新聞や雑誌の映画評論では星がたくさんついていましたが、近くの映画館では観ることができず伏見まで行きました。"サンシャイン/歌声が響く町"はスコットランドが舞台で、スコットランドの"マンマミーア"と言われるミュージカルです。イングランドとは違う地域だと思わせるセリフがあり、登場人物の一人である看護師がスコットランドのリース(エディンバラの一部のようです)の病院から転職してフロリダの大学病院(?)に行くことになりますが、映画を観ていた時はイングランド(例えばロンドン)の病院ではなく「フロリダ?」と思いましたが、スコットランドの住民投票を思うとフロリダを選択したのも何となく判るような気がします。"プロミスト・ランド"はマッド・デイモンが主役の映画です。シェールガスの採掘のため土地を手に入れようとする大企業の主人公の話ですが、敵役の環境団体がそれを妨害します。最後の段階で敵役の持ち込んだ写真(採掘が原因で多数の牛が死んでいる写真)が合成された偽物と判ると、住民は一気に土地の利用(採掘権)を認める雰囲気になりました。しかし、実際はその敵役も大企業に雇われ話を進めるために役割を果していたことが判ると、主人公はそれを公表し会社から首にされてしまいます。真実を公表して仕事を失う---このような不条理は映画の中だけではなく実際の社会でも報道されています。良心に従うのか?生活の安定か?自分だったらどうするか?今も考えています。"リスボンに誘われて"は本当に面白い映画でした。ポルトガルは1974年にカーネーション革命により独裁体制が崩壊したそうですが、その革命前の話とそれが書かれた本を読んだ主人公の話の二つの話から成り立っています。革命なんて遠い昔のことと思っていましたが、その当時にニュースになっていたと思いますがそのようなことが起こっていたことを全く知りませんでした。

本屋さんをのぞくのが趣味で本屋さんには良くいきますが、あらかじめ見る本を決めずにパッと見て本を買います。本は重いので買いたいものがあれば、多くはインターネット販売で購入しています。最近でヒットだったのは、帚木(ははきぎ)蓬生(ほうせい)著の「縄の帝国:軍医たちの黙示録」と「蛍の航跡:軍医たちの黙示録」(共に新潮文庫)です。その本の帯に第1回日本医療小説大賞受賞作と載っており、思わず買いました。栄養状態の悪い中、マラリア・赤痢・コレラ・デング熱などの感染症を罹った兵士(時には軍医本人も)が、空からの敵の攻撃に毎日のように曝されながら、ジャングルを逃げ惑い力尽きて亡くなっていく。医薬品も底をつき食べるものもない、そんな状況下での軍医の悩みや行動などの物語が各々15編載っています。著者は精神科の医師で、本の参考資料として多数の文献(日本医事新報など)が載っています。小説の形はとっていますがどの話も事実(に近いの)ではないか、と思って読みました。悲惨な話が多く、戦争の無い世界が如何に幸福か、思わざるを得ませんでした。医療と戦争は一見関係無いようですが、戦争がいったん始まれば否応なく医療従事者もその戦争に巻き込まれ、戦争の当事者になっていくことの怖さを感じます。平和のありがたさを感じます。

9月27日、第23回飯塚病院TQM発表大会に参加しました。朝9時からの開催で博多から急行で約40分の距離にある新飯塚駅近くのホテルで行われるためそれに乗りましたが、2両のワンマンカーで驚くほど揺れビックリしました。発表会は、同時刻に3会場での発表で、1会場での発表しか聞くことができず、その点が残念でした。23回目ということもあり、会の進行はスムーズで、当院の業務KAIZEN活動発表会の参考にできることが多々ありました。また、当院では平成28年1月に電子カルテでの診療を行うよう現在準備中ですが、その運用に当たって参考になる発表もあり来て本当に良かったと思っています。また飯塚病院内には上島珈琲店やローソンなどがあり、病院規模が違うのでどうしようもありませんが羨ましく思いました。

9月の空麻生飯塚病院

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平成26年8月25日

8月は自然の恐ろしさが日本各地を襲いました(台風11号、台風12号、高山市・福知山市・広島市・礼文島の大雨や土砂災害など)。高山では狂ったような水の流れで川の両岸が大きくえぐられ、駐車してあった3台の車が川に落ち、濁流に沈む様子がテレビで放映されました。また広島の災害では、「まさ土」という言葉を初めて知りました。真に砂のような土(真砂土)が硬い岩盤の上にあり、それが大雨によって水を含み土石流となり多くの民家を襲いました。冬山での表層雪崩のようなものだそうです。多くの人が亡くなり行方不明者も多数で言葉がありません。一刻も早く救出されることを願っております。深夜であったことを思うと住民の恐怖は如何ばかりであったでしょう。当院でも近くの停電や雷でシステムが瞬間的にダウンし業務に支障を来たしました。休日にも関わらず復旧に当たった職員には感謝しています。

8月より外科に丹羽先生が赴任されました。当院の初期臨床研修後1年残って働いてくれた外科の松本先生が4月に大学医局に入られ、外科は4月以降一人減となっていました。4月以降もそれ以前と変わらず頑張ってきた外科の人数が本来の5人に戻りました。丹羽先生は当院で初期臨床研修後、岐阜大学医学部付属病院の外科教室に入局されました。その先生の赴任です。人柄も良く判っており、丹羽先生の赴任の話が出た時には、職員からは歓迎の声がすぐあがりました。これからの仕事ぶりに大いに期待しています。

8月21日に当院の主催で長良リバーサイドセミナーを開催しました。近隣の先生方との病診連携を深めることを目的として開いており、今回で11回目です。当院の整形外科部長榮枝先生の一般講演「化膿性脊椎炎の当院の治療方針とその成績」と岐阜大学大学院医学研究科整形外科教授の秋山治彦先生の特別講演「股関節疾患に対する人口股関節置換術の進歩」の2講演です。感染症に造詣の深い榮枝先生は長年に渡って経験した症例をエピソードに交え講演されました。化膿性脊椎炎では長期の抗生剤使用が通常であり、場合によっては手術を組み合わせるなど、内科的な感染症とは根本的に違うことを改めて確認しました。秋山先生は昨年9月に岐阜大学医学部の整形外科学教室の教授に就任されましたが、これまで講演を聞く機会は無く今回初めて拝聴しました。人工関節置換術の歴史やデバイスの進歩などの話、ヒアルロン酸やコンドロイチンと関節軟骨との関係など、門外漢の人にも判りやすくお話しされました。人工股関節の再手術についてはその時期を逸することが無いように聴衆に熱く語られ、先生の患者さんに対する温かい思いやりを感じました。専門でない人にも感動を与える講演でした。お忙しい中講演を快く引き受けて頂き、本当にありがとうございました。

8月は2本の映画を観ました。アンジェリーナ・ジョリーの「マレフィセント」と「STAND BY ME ドラえもん(3D)」です。「マレフィセント」は「眠れる森の美女」がベースですが、途中までは「白雪姫」がベースと思って観ていました。ところが何となく違和感をもち、途中で「白雪姫」では無いと気づきました。オーロラ姫がまだ小さかった頃「UP」と言うと、抱き上げられるシーンがありましたが、その時に「UP」が日本では幼児が良く言う「抱っこ、抱っこ」の意味だと知りました。ドラえもんは3Dで観ましたが、日本の映画技術の高さにビックリです。大山のぶ代さんのドラえもん(の声)しか浮かばない私にとっては若干の違和感を当初覚えましたが、すぐ慣れました。ジャイアンがのび太をいじめるシーンはかなり強烈で、「放送良いの?」と思ってしまいました。自宅にはドラえもんの本が捨てずに残っており、すぐ内容を確認しました。

このたび、骨粗鬆症学会に入会しました。職員の6名が骨粗鬆症学会の骨粗鬆症マネージャー制度の認定試験を10月に受けます。私自身が骨粗鬆症に興味を持っており、学会のホームページでその認定制度が本年から始まることを偶然知り、看護師らに受けるよう勧めました。全国に1千万人以上いる骨粗鬆症の患者さんの骨折予防には職員各層からなるチーム医療で当たらなければなりません。食事や運動など患者さんにとって大切な項目を指導することは、限られた外来時間では対応できません。骨粗鬆症は整形外科の疾患と思われていますが、内分泌の本にも載っており、内科的には私たち(内分泌内科)の担当と考えています。今後、チームとして対応できるよう院内の体制を整えたいと思っています。

トラのもんとドラえもん8月の空

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平成26年7月28日

ドイツが決勝戦でアルゼンチンに1対0で勝利し、サッカーのワールドカップが終わりました。日本は予選グループで敗退しましたが、「力を出し切れなかったのか、本来の力がこの程度だったのか…」メキシコのアギーレさんが次期の日本代表監督に決定しました。孫子の兵法では「戦争遂行時、君主が将軍に全権を委任し将軍の指揮命令が絶対」と書いてあるそうで、全権を渡した後にいろいろな事を君主が言うのはダメだそうです。ザックさんはどうだったのでしょうか?自分の思うようにやれたのでしょうか?サッカー協会は孫子の君主のような態度をとっていたのでしょうか?また、今後はとれるでしょうか?アギーレジャパンも心配です。

ウクライナ東部でマレーシア航空機が撃墜されました。地対空ミサイルが使用され、乗客・乗員合わせて298名全員の命が無くなりました。その後、台湾でのトランスアジア航空の旅客機の墜落炎上、アルジェリア航空機の墜落が立て続きに起こりました。飛行機は安全な乗り物と思われていましたが、このようなことが続くと飛行機に乗るのが怖くなります。撃墜や墜落の原因究明・再発防止が待たれます。

中国上海市の食品会社「上海福喜食品」が使用期限切れの食肉を加工し販売した事件が問題になっています。日本のファーストフード店でも使用されていたようですが、私たちはどのような経路で店舗に搬入されたかを知ることはできません。親会社での管理を信じることしかできません。日本の企業は大丈夫と思ってはいますが…

中日新聞に掲載されている本の書評欄(日曜日)で、ある人が推薦していた時代小説3冊を購入しました。葉室 麟著「紫匂う」、朝井まかて著「恋歌」(直木賞受賞作品)、辻井南青紀著「縁結び仕り候:結婚奉行」です。葉室 麟の作品「蜩ノ記」(直木賞受賞作品)が映画化され、もうすぐ封切りと知り、観に行く予定をしていました。その矢先に、新聞での「紫匂う」の書評をみてすぐ購入を決めました。また、「恋歌」は葉室さんが絶賛したとも書いてあり、この3冊の購入を決めました。「紫匂う」は昔の恋人(?)を助ける若い女性の物語です。藤沢周平による短編時代小説「花のあと」の映画で主人公を演じた女優"北川景子さん"の姿がダブりました。内容が若干似ているからでしょう。もし映画化される時は"北川景子さん"を主役でお願いしたいものです。「恋歌」は天狗党の乱をベースに作られた女性の物語です。水戸藩内で、敵対する勢力の家族まで処分するような状況が書かれています。天狗党の乱をネットで調べると、処分を行った勢力は戊辰戦争を契機に劣勢になり、今度は家族を含めて逆に処分されたとのことです。何と残酷な話でしょうか?歴史を知ると怖くなります。最後の作品は現在読んでいる最中です。
ジェフリー・アーチャーの本「クリフトン年代記(第1部)時のみぞ知る」を本屋さんで偶然見つけました。後で第2部と第3部があることを知り, こちらも購入しました。アーチャーの本「ケインとアベル」、「100万ドルを取り返せ」をかなり前に読んだことがあり、「クリフトン年代記(第1部)時のみぞ知る」を思わず買ってしまいました。ある出来事を、それに関係する多数の人の証言で物語を展開していきますが、刑務所でのシーンなどは絶品です。著者が刑務所に入った経験が生きているのでしょう。現在、第2部を読んでいますが、展開がまるで読めません。興味のある人はどうぞ一度手に取ってみて下さい。
もう一冊、読み始めているのは稲盛和夫著「京セラフィロソフィ」です。稲盛さんの本はこれまで数冊読んでいますが、日本のドラッカーといったところでしょうか?心が洗われる思いがします。 数冊の本を並行して読むことが最近多くなってきましたが、ジャンルが違うので内容が混乱することは今のところ無いようです。

7月3日、4日に高松市で開催された第64回日本病院学会に参加しました。「今、医療人・病院に求められているもの-明日への飛翔-」がテーマです。特別講演やシンポジウム・ワークショップに参加するのが精いっぱいで一般演題を聞くことは時間的に余裕がありませんでした。印象に残ったのは特別講演の真言宗善通寺派管長の樫原 禅澄さんの講演"説話を通しての心・物"です。朝早くに一般の人に向けて説話をしているそうです。弘法大師にまつわる衛門三郎(えもんさぶろう)の話、十夜ヶ橋の話、善通寺にはかって大日本帝国陸軍の師団司令部があり、乃木希典が師団長であった時、奥さんが東京より面会に来たが会わなかった話など、楽しい時間を持つことができました。また、善通寺には親鸞が自ら彫った像が有るそうです。ビックリです。機会があれば見に行きたいと思っています。

7月18日には長野市で中部ブロック赤十字病院長会議が行われました。中央線の特急「しなの」で行く予定でしたが、台風により一部不通になったため、やむを得ず車で行きました。2時間ほど運転をしてサービスエリアで休憩をとろうと駐車した時、ナビが"運転が2時間になりました。休憩して下さい"とのメッセージが音声でありました。親切なものです。翌19日には栗で有名な小布施町に行きました。まず岩松院を見学しました。地元のガイドさんによる解説があり良くわかりました。岩松院の本堂天井には葛飾北斎直筆の"八方睨み鳳凰図"があり、その構図とあざやかな色彩に驚きました。最高級の絵の具を使用し北斎が書いたそのままでこれまで修復はされていないとのことにまたまた感激しました。また、小林一茶ゆかりの寺だそうで、"痩せガエル 負けるな一茶 これにあり"を詠んだ句碑もあります。この句は病弱な我が子を痩せガエルに例えた句だそうで、子に対する深い愛情を詠んだものと知りました。本堂の隣には福島正則公の霊廟があり、またまたビックリです。この地で亡くなったとは全く知りませんでした。

7月27日は第6回中部ブロック赤十字病院スポーツ大会を当院と高山赤十字病院の担当で、中京大学豊田キャンパスを中心に行いました。大会参加者数は登録では1,058名です。本大会に参加された中部地区の皆さん、お疲れ様でした。暑い時期であり、熱中症を心配しましたが、参加者の内1名がやや気分不快を訴えた以外は大丈夫でした。昨年、当院は軟式野球のみの参加でしたが、本年は硬式テニス、駅伝、フットサルの競技に参加することができました。競技された皆さん、またスタッフとして運営に当たってくれた多くの職員に心より感謝しております。運営スタッフの皆さんは競技に参加することができず、申し訳なく思っております。来年は今年以上の人が競技に参加されることを期待しています。

夏の空高井鴻山記念館

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平成26年6月25日

1944年6月6日ノルマンディー上陸作戦が行われ、その70周年を記念した式典がフランスで行われました。その式典では首脳外交が行われ、各国首脳が集まりドイツのメルケル首相やロシアのプーチン大統領の参加もありました。
昔、映画館でノルマンディー上陸作戦を扱った"史上最大の作戦(The Longest Day)"(1962)を観た記憶があり、テレビでも観たような気がしています。印象的だったのはパラシュートで降下したアメリカ兵が、教会の塔にパラシュートが引っ掛かったため宙釣りになり地上に降りることができず、死んだふりで敵兵の攻撃を避けたシーンです。
最近、それに関する面白い本を読みました。野中郁次郎・荻野伸介著"史上最大の決断"(ダイヤモンド社)です。連合国各国の思惑が違っていたのを調整したアイゼンハワーのすごさ、ドイツ軍と連合軍の指揮命令系統の差(ドイツ軍ではヒトラーが軍司令官を兼任し指揮系統が錯綜したのに対し、連合国ではアメリカとイギリスの連合軍参謀本部の下に最高司令部がありこの司令部が作戦実行権限を持っていたこと)、連合国軍の誤爆により多数の犠牲者が出たこと、6月6日で無ければこの作戦がうまくいかなかった可能性、など興味が尽きません。興味ある方はどうぞ手に取って下さい。

6月13日・14日、岡山市で開催された第16回日本医療マネジメント学会総会に参加しました。招待講演1"日本のこれから(藤原正彦さん)"と招待講演2"置かれたところで咲く(渡辺和子さん)"を楽しく聴きました。
"国家の品格"の著者である藤原さんの話では、「日本はアメリカ式の自由平等を追及するのでは無く、美しい国柄を大切にし、武士道で言う「惻隠:そくいん」の情を重んじる国でなければならない」との意見でした。また、「建国以来、自由平等を唱えてきたアメリカは本当に自由平等な国になったのか」とも言われました。日本人は日本語で思考するので、語い力が無いと思考が十分にできず英語教育の前に国語を十分学ぶことの重要性を強調されました(200語の語い力ではその語いの範囲でしか考えることができない)。
"置かれた場所で咲きなさい"の著者のノートルダム清心学院の理事長である渡辺さんは226事件で犠牲になった陸軍教育総監の渡辺錠太郎さんの娘さんで、目の前で父親が殺害されるという悲惨な経験をしています。渡辺錠太郎さんは若いころ、母の里の現在の愛知県岩倉市で暮らしておりました。明治生まれの私の父は良くそのことを話しており、渡辺さんには以前より何となく親しみを覚えていました。もうすぐ米寿とのことですが、しっかりとした講演で、「優」と言う字は「憂い」を持つ人の傍らにいる「人」であり、看護の「看」は「手」と「目」を意味するなど、改めて心に染みました。ご自身の若い時は「くれない族」だった(誰それが~~してくれない、~~してくれないと色々なことを他人の所為にしていた)そうですが、自分が変わることによって他人も変わるといった心境に至った人生の物語を聞くことができました。
また「の」の字の哲学もお話しされました。それは夫婦の潤滑油であるとのお話しです。例えば、仕事から戻った夫が「暑くてくたびれた」と言った時、妻が「夏だから熱いのは当然で私も仕事で疲れているのよ」と答える替わりに「暑くてくたびれたの」と夫の言葉の最後に「の」をつけるだけで夫婦関係がうまくいくとの哲学だそうです。判ります。

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平成26年5月27日

タイでの混乱は軍によるクーデターでますます混沌とした状況になってきました。憲法裁判所がインラック首相の行為を違憲と判断し首相が失職した後に、紛争当事者間でもめ事が解決できず軍が介入したようです。「民主主義とは何か?」改めて考えさせられます。早くタイの政情が安定することを 祈っています。

日本創成会議が驚くべき試算を発表しました。2040年には全国の896市町村が消滅する可能性があるというのです。高齢人口の減少と共に若年女性が地域で減少し(都会へ転出するため)、地域社会を維持できない市町村が多数出るとの試算です。このニュースを聞いて、ドラッカーの「すでに起こった未来」と言う言葉が頭に浮かびました。10年後、20年後の未来(人口構成)はその10年前、20年前に決定されているとの考えだったように覚えています。それ故、将来のプランを考える時には現在の人口構成から将来の人口構成を推定・考慮に入れて検討しなければならないと私自身理解しています。技術のイノベーションはもちろん出てくるのでしょうが試算されているような状況になった時、消滅する市町村に医療機関はいるのでしょうか?医療機関があっても人が住んでいなければ、通常の診療・医療は成り立ちません。やはり、医療機関も消滅せざるを得ないのです。「2040年に当院がどうなっているのか?」「岐阜医療圏の人口構成がどうなっているのか?」心配しても仕方が無いのですが、心が落ち着きません。

5月の連休に64列CTスキャナーを導入しました。これまでの16列CTスキャナーからの更新です。要望はかなり前よりあり、やっと更新ができました。赤十字病院は独立採算で経営されており、「新しい機器が出たから」、「減価償却が終わったから」、といってもすぐに購入することはできません。平成23年度と24年度の黒字決算、また25年度の経営状況を見て更新の判断をしました。結果的に消費税が8%に上がった後の更新となってしまい、残念。更新にあたっては1週間以上の時間がかかり、その間CTを撮ることができませんでした。使用期間を10年と仮定すると、5年後に1台追加購入しCT2台体制にすることができれば、更新のために救急を止めることなくCT検査を行うことができ診療への影響を無くせます。5年後の経営状況や医療環境は現時点でも全く想像はできませんが…

5月13日には中部医療の質管理研究会を笠松町の松波総合病院で開催しました。麻生飯塚病院の改善推進本部マネージャーの立石さんに「組織・サポート・TQMでは・・・飯塚病院のTQM活動」の演題で特別講演をしていただきました。その中で印象に残ったのはTQM事務局の中にある標準化分科会と言う組織で、QC手法で決まったことが継続的に行われるよう3年間「歯止め」をサポート(監視)する組織だそうです。決めたことを継続的に行っていくことは本当に困難です。しばらくの間は良いのですが、しばらくすると元に戻っていることがよくあります。それを戻らないように歯止めすることを、組織として行っていることにビックリしました。早速、当院でもそのような組織を作るよう指示しました。良い話を聞くことができました。ありがとうございました。

5月24日に「岐阜赤十字病院第3回ふれあいまつり」を開催しました。当日は絶好のお天気でたくさんの地域の人に参加して頂きました。フランクフルトやみたらし団子は早々と完売しました。次年度はもっと多くの量を作った方が良いかも知れませんが、お天気次第で難しい問題です。また、日赤フラガールの優雅なダンスは観客の目を楽しませたものと思います。全国に92の医療機関を持つ日本赤十字社ですが、フラ部があるのは当院だけではないでしょうか?今後の活動も楽しみです。

NHK大河ドラマの「軍師官兵衛」を毎週楽しみに観ています。現在、荒木村重謀反の“有岡城の戦い”の真っ最中です。黒田官兵衛は土牢に閉じこめられています。ネットで調べてみると、有岡城で黒田官兵衛の牢番を勤めていたのは“加藤重徳”という人だそうです。私と同じ名前で興味がわきました。その一党は黒田官兵衛の衣服を洗うなどの世話をしていたため、黒田官兵衛はその便宜に感謝し、その後加藤重徳の次男を養子として黒田姓を与え我が子と同様に養育したそうです。加藤重徳自身も晩年黒田家に奉公します。驚くべき運命としか言いようがありません。「織田につくのか?」「毛利につくのか?」判断材料が乏しい中、多くの武将は中立が許されない状況でどのように決断したのでしょうか?また、何を以って謀反を決心したのでしょうか?現代人には「命をかけた判断が無い」幸せを感じます。

6月にはサッカーのワールドカップがブラジルで開催されます。予選リーグの他の3チームはいずれも日本よりFIFAランクが上です。予選突破は容易では無いと思われますが、テレビでゲームを楽しみながら応援したいと思っています。現地は治安が悪そうで応援に行く人の安全が確保されるか、が心配です。

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平成26年4月25日

韓国の旅客船セウォル号が珍島(チンド)沖で沈没しました。慣れない3等航海士が船の舵を急激に切ったため、「船内のコンテナが荷崩れし船の重心が偏り転覆したのではないか(積まれたコンテナの重量が規定より大幅に超えていた)」、と報道されています。また、船長や乗組員の多くが真っ先に離船したことで、船長らが逮捕されました。どうしてこのようなことが起こってしまったのでしょうか?修学旅行中の多くの高校生が船内に取り残されています。ご家族の心痛は如何ばかりでしょうか、言葉がありません。

STAP細胞の報道には疲れました。実験ノートが2~3冊しかなく(本人の話では4~5冊)、そのノートでは実験内容を詳しく知ることはできないとの報にビックリしました。早く真相が解明されることを祈っています。

オバマ大統領が国賓として来日され、安倍首相とお寿司を食べた映像が新聞に載っていました。普段、回転ずしとかデパ地下のお寿司で十分においしいと思う私ですが、大統領と首相のお寿司の内容が何だったか?気になります。

4月1日に平成26年度の昇任者・新規採用者辞令交付式を行いました。新規採用者は40名です。 safety (S), hospitality (H), respect (R)を胸に置いて患者さんや他の職員に接し、各々の夢を病院でも実現できるよう頑張って欲しいと思っています。

4月5日は名古屋の中日劇場に"ダディ・ロング・レッグス~足ながおじさんより~"を観にいきました。出演者は二人(井上芳雄、坂本真綾)のミュージカルです。二人だけで2時間余りを演じ歌うことはさぞかし大変だと思いますが、ごく自然にセリフや歌が口から出ています。プロのすごさを感じました。

4月12日には柳家小三治の独演会に行きました。年に1回の独演会ですが、これで4年連続観ています。今年の演目は、柳家ろべえ(小三治の孫弟子)が「たらちね」、小三治が「千早振る」&「初天神」でした。「初天神」で団子の蜜をなめるしぐさや音には☆3つの拍手です。何時聞いても「うまい」の一言です。

4月16日、本社で開かれた全国赤十字施設長会議に出席し、その翌日に川越胃腸病院をのぞいてみました。金津佳子、宮永博史著の"全員が一流をめざす経営―川越胃腸病院に学び働く人が輝きだす組織改革 "という本を読んだからです。かなり以前に読んだのですが、最近再読し一回病院を見てみたいと思い、足を運びました。東武東上線で、池袋駅から30分ほどで川越駅につきました。近くの交番で川越胃腸病院の場所を聞くと案内が印刷された小さい用紙をすぐ渡してくれました。これまでたくさんの人が行き先を聞いたのでしょう。徒歩8分とのことですが、普段歩いていないので長く感じました。病院の1階をぐるっと一周し、売店で院長の望月 智行先生が書かれた本"いのち輝くホスピタリティ" と川越の絵葉書を買いました。院内で印象に残ったことは、すれ違ったスタッフ2名に「おはようございます」と挨拶をされたことでした。すがすがしい気分になりました。望月先生の本の中で、先生が工業高校の出身であることにビックリし、仕事の成果=能力×努力×方向性(目的)だとの言葉に共感を得ました。職員には一度読んでほしい本です。

春の空

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