病院長ブログ

中村 重徳

平成25年3月11日

2月は色々な事件・事故がありました。「他人のコンピューターをウイルスで乗っ取り、その人に成りすましいろいろな犯行声明を出した容疑者の逮捕」「北朝鮮の核実験」「ロシアでの隕石の落下(直径17mで一万トン)」「エジプトでの熱気球事故」また「中国からのPM2.5汚染」などです。良いことはなかなか思いつきません。
PM2.5汚染について、中国がけしからんと思う人が多いと思いますが、NPO法人日本禁煙学会の「PM2.5問題に関する見解と提言」を見てびっくりしました。アメリカの調査によると、PM2.5が10μg/m2増すと、心臓や肺の病気の死亡率が9%、肺がん死亡率が14%、全死亡率が6%増えるデータを出しています。世界保健機関では規制目標として大気のPM2.5を24時間値で25μg/m2未満、年平均で10μg/m2とすることを勧告しています。アメリカ環境省のガイドラインでは、PM2.5が0-15μg/m2の時、空気の質が良好、16-40μg/m2が許容範囲内となっています。
禁煙学会によれば我が国の飲食サービス業の店内では、全面禁煙の店舗以外はほとんどすべてPM2.5が100μg/m2を超えているとのことです。(自由喫煙の居酒屋では700μg/m2程度、不完全分煙の居酒屋の禁煙席では400μg/m2程度、パチンコ店200μg/m2程度、喫茶店150μg/m2程度だそうです。)驚くべきデータで言葉がありません。
このような職場で働いている従業員の受動喫煙が日本におけるPM2.5の大問題だと述べています。当院では敷地内禁煙ですが、路上での喫煙が後を絶ちません。健康のためにも禁煙が良いことは誰にでも判っているはずですが。職員の喫煙率の更なる低下も必要と考えています。

2月1日と2日に中部ブロックの赤十字病院長会議が浜松でありました。その際、航空自衛隊浜松広報館に行きました。そこにいる職員は全員自衛官??なのでしょうか、かわいらしい服を着た女性が窓口で対応し案内しています。
全天周シアターでは、自衛隊の救援活動の映画をみました。自衛隊の宣伝とは判っていましたが、その迫力に圧倒されました。終わった後は、船酔いのような感覚でした。約20機の戦闘機やヘリの実物展示は「すごい」の一言で、復元されたゼロ戦も置かれています。このような武器が使われない日が続くことを心から祈っています。
戦闘機の座席にも座りましたが、本当に狭いと感じました。なお、以前の事業仕分けの項目にはこの広報館は入らなかったそうです。さすが、自衛隊。

2月13日から3日間、日本医療機能評価機構の審査を受けました。今回で3回目です。院長としては初めてであり、以前とは違う緊張感を覚えました。結果はまだですが、病院の質を高めるためにも、受審は必要と考えています。5年毎の受審ですが、中間での見直しを行い、持続的なKAIZENを目指したいと思っております。看護部を中心に良く頑張ってくれました。感謝しております。

2月18日には、高松市のTクリニックの看護師長兼副院長のTさんに当院の職員に向けて、「看護師外来の実際」との題で講演をして頂きました。進んだ一般クリニックの外来における看護師や他スタッフの患者さんに対する関わり方(教育や態度)を、当院の職員に紹介することができました。熱い看護感がその根底にあることも判りました。今後の外来改革の柱になる考え方と私自身は強く思っています。
4月には当院から見学に行くことになっています(これまで、私を含めて2回の見学ですが)。病棟の看護師を中心に、更なる見学を考えています。見学をいつも快諾頂けるT先生には感謝の言葉しかありません。ありがとうございます。

PageTop

平成25年2月8日

インフルエンザウイルス、ノロウイルスが猛威をふるっています。当院にも外来にそのような患者さんが来院されますが、院内の感染担当の医師や認定看護師の努力で現在まで感染が小規模に封じこめられています。このままの状態で春を迎えることができれば、と念じています。

1月で驚いたのはアルジェリアのテロでした。人質となった人たちの「恐怖・苦しさ・無念さ」を思うと言葉が見つかりません。貧困と貧富の格差がその根底にあるのでしょうが、人々が幸せになるための「宗教」・「考え方」・「政治体制」の違いで人が殺される、このようなことがあってはならないと思います。
日本に住んでいるので安全についての考え方が世界の常識から離れているのかも知れませんが、以前ある人から聞いた話を思い出しました。その人はアメリカ留学中に日曜や土曜に研究室を訪れる際は、玄関の入り口に座っている警察官にIDカードを見せて氏名を確認されその入館時間を記録されたそうです。また、実験室を出てトイレに行く際はその都度実験室を施錠し、建物から出るときは、再度の確認と退出時間を記録されたようです。
日本では想像ができませんが、今後も安全な国であり続けてほしいと思います。

2日続けて映画を観ました。ゲキ×シネの「髑髏城(どくろじょう)の七人」と「映画・立川談志」です。 前者は演劇の舞台を何方向からもカメラで撮り編集したもので、途中に休憩が入る長い映画です。その中で「早乙女太一の武闘の素晴らしさ・流れるような体の動きは他の役者とは違う」そんな印象が残りました。後者では、亡くなった立川談志の落語「芝浜」を観ました(聞きました)。「言葉だけで人を笑わせる」簡単にやっているように見えますがその裏では血のにじむような努力があったことでしょう、ヤンキースのイチローに相通じるものを感じます。連続2日の映画鑑賞は疲れ「1日は自宅安静が必要かな」と思っています。

日本赤十字社岐阜県支部の評議員会で本年度の補正予算と来年度の予算が承認されました。評議員には多くの県または市町村の代表が入っています。長時間に渡りご審議頂きありがとうございました。また予算書の作成に関わった当院の職員に対しても大変感謝しております。今後は本年度の決算が待っていますが何とか黒字決算で終わりたいものです。職員の皆さん、よろしくお願いします。

最近は本を再読することが多くなってきました。「再読したくならない本は捨ててもよいのではないか」と、ふと思います。
今井正明著「複刻改訂版 カイゼン」と川原慎也著「これだけPDCA (Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善))」を再び読みました。前者は1980年代の本の復刻版ですが、内容は今でも通用します。後者はなぜPDCAがうまく回らないか、その原因と対策をうまくまとめた本です。
病院の次年度目標の一つにQC活動(で5S-KAIZEN-TQM活動を行う)を掲げようと思っています。それを遂行するのに丁度良い参考書ですので、また読まなくてはと思っています。患者さんやご家族・他の医療機関から信頼され選ばれる病院になるために、QC活動で「ムリームダームラ」を除き、良い療養環境を作っていきたいと決意しています。

11月の空11月の空

PageTop

平成25年1月15日

衆議院選挙を終え政権が交代しました。今度の政権は大型の補正予算を組んで、景気の回復を図ろうとしています。
新しい産業が生まれ、雇用が増加するような状況が生まれると良いのですが、終わってみれば「国の借金だけが増えた。」このような事態に陥らないことを祈っています。

新しい年を迎えました。
年末・年始に本を数冊買いました。その本の中で元スターバックスコーヒージャパンCEOの岩田松雄さんの書いた「ミッション:元スターバックスCEOが教える働く理由」が印象に残りました。本の帯には「僕たちは何のために働くのか、一流は火花散る一瞬のために生きる!」の文字。スターバックスが掲げるミッションステートメントは「人々の心を豊かで活力のあるものにするために一人ひとりのお客様、1杯のコーヒー、そしてひとつのコミュニティから」だそうです。言い換えると、人々の心を豊かで活力あるものにするためにコーヒーを売っている、つまりコーヒーは手段で、人々の心の豊かさ・活力が 目的だとのことです。
その本に中に、自分のミッションを作る7つのヒントが挙げられています。
(1)働き方ではなく、働く目的を考える)
(2)自分・ミッション・会社は三位一体で考える。
(3)「私」を無くす。
(4)3つの輪は何かと考える。
(5)ミッション探し、自分探しの旅はずっと続く。
(6)自分の存在を肯定する。
(7)「自分はまだまだ」の気持ちが成長を加速する。
その中の4.3つの輪は何かと考える、はコリンズの「ビジョナリーカンパニー」(もう一度読みたいと目の前にはあるのですが)からの引用だそうです。3つの輪は
1. 情熱をもって取り組めること、
2. 世界一になれること、
3. 経済的原動力になるもの、でその重なる部分をミッション(目標)にする
と良いと述べています。著者はこの3つの輪を個人に置き換え、
1. 好きなこと、
2. 得意なこと、
3. 何か人のためになること、
の3つが重なる部分をミッションとすれば、経済的な意味があり対価として報酬・利益を生むと言っています。
「経済的原動力」を「何か人のためになること」と言い換えるのはどうか?とも思いますが、全体としては理解しやすい考え方です。赤十字病院に勤める私たちは、何か「人のためになること」そのものが仕事です。あとはそれぞれの領域で、「好きなこと」、「得意なこと」を一生懸命にやれば良いのです。そうすれば、職員一人一人が幸せになり、働く職場も素晴らしいものになるでしょう。このような考え方で働けたら良いなと思っています。

今年は、QC活動を病院全体で始めたいと思っています。その手始めに、多くの職員と共にQC検定を受ける予定です。
検定に合格することも大切ですが、実際にQC活動を展開していく方がより重要です。そのための勉強の手段としてのQC検定です。次年度中にQC大会を院内で開けるように頑張ります。
患者さんや職員にとっての不都合を一つでも改善し、素晴らしい病院になるために。

11月の空

PageTop

平成24年12月14日

11月7日から9日にかけて、姫路に行ってきました(赤十字病院長連盟定期総会出席のため)。
視察として、大型放射光施設のSPring 8とX腺自由電子レーザー施設のSACLAを見てきました。広大な敷地にある世界一の施設だそうです。SPring 8 は電子を光速に近いスピードで1周約1.5㎞のドーナツ状の構造物の中を回転させます。電子がまっすぐ進もうとするのを曲げて円を描かせ、その時に発生するけた外れの光を用いての実験だそうです(説明が間違っていたらすみません)。
その分析により、「和歌山カレー毒物混入事件」「はやぶさカプセル内の微粒子の分析」その他「エコタイヤ」や「シャンプー」の開発など様々な分野での実験に使われているそうです。
SACLAもそれと同じようなもののようです。以前、仕分けの対象になった?とのことで、現在は実験結果を2年以内に論文に書くことが要求されているとの話は印象的でした。そこの所長さんである石川 哲也さん(理化学研究所 播磨研究所長、放射光科学総合研究センター長)の講演が8日にありました。見学をしていたので、何となくわかったような気はしましたが??
印象的だったのは、「酵素はそれ自体は変化しないが、触媒として他の反応を起こすと言われている。しかし、何も変化せず、反応を起こすことは考えられない。反応の前後での形は同じだが、その中間は必ず変化しているので、その変化の過程は実際にはどうか?などの解明にこれらの施設での実験が役立つ」とのことでした。
日本が世界で生きていくには科学の分野では断トツの力が無くてはならない、と素人の私でも何となく納得した講演でした。やはり2位ではダメだと強く感じました。

11月10日には鐘江康一郎さん(聖路加国際病院経営企画室)の講演を当院の講堂で行いました。エクセレント・ホスピタルの翻訳をされ、その本を読んで感銘を受け、講演をお願いしました。
講演のテーマは「医療の質向上におけるリーダーの役割」です。医療の質向上には「問題点を解決する」「良い点を更に伸ばす」の2つの道があり、それぞれについて判りやすくお話しされました。 問題解決の3要素としてはサッカーをモデルに挙げ、
(1)ビジョン(監督がどのようなサッカーをめざすのか?)
(2)組織力(プレーヤーの約束事、守り方、攻め方)
(3)個の力(ドリブルが得意、足が速い等)、であるとの話でした。
聖路加病院での取り組みを含めてのお話しで、時間を忘れるほど聞き入っていました。病院のレベル上げるため、このような講演会を今後も開いていきたいと思っています。

11月29日から12月1日にかけて、博多での日本甲状腺学会に出席しました。バセドウ病治療中の患者さんが妊娠した時の対応を中心に講演を聞きました。今後の診療に役立てたいと思っています。
この機会に大宰府天満宮に行きましたが、今年は2回目です。その門前では、多くの店が梅ケ枝餅を売っています。多くの人が並んでいる店、まったく人気の無い店、など、競争力の差を見せつける光景でした。
どのように努力したら、人気の店になれるのか?「できた時期」「店の場所」「味」「店員の接遇」何が決め手でしょうか?
医療界も今後このような状況(経営状況の良い病院と悪い病院)になるのでしょう。私たちの病院が更に良い病院になるには?と思わず考えざるを得ませんでした。
天満宮の近くに国立九州博物館があり、フェルメールの「真珠の首飾りの少女」を見ました。光を感じさせる絵で、たくさんの人が詰め掛けていました。もっとたくさんのフェルメールの絵があれば,良かったのですが。その点が残念でした。 

文庫本「最後の授業:僕の命があるうちに」を読みました。すい臓がん末期で残された人生が少ない、3人の幼い子供を持つ46歳の大学教授(バーチャルリアリティの世界的権威)の最後の講義録です。その中に書いてあった言葉「最初のペンギン」と言う言葉が頭に残りました。
「敵がいるかも知れない海に最初に飛び込むペンギンは新しいことに挑戦する勇気がある」という意味で、大きなリスクをおかして新しいことにチャレンジしたが、目的を達成できなかったチームにペンギンのぬいぐるみを(「最初のペンギン賞」つまり「名誉ある失敗賞」として)贈ったとの記述です。
新しいことを始めるには勇気がいるし、困難も伴います。病院の中で何か新しいことを始めた本人・チームに「最初のペンギン賞」を贈りたいとの思いがわきました。その結果が、たとえ上手くいかなかったとしても「チャレンジしてくれたことに感謝したい」と思っています。

SPring 8SACLA11月の空

PageTop

平成24年11月6日

10月は出張の多い月でした。
12日と13日は佐世保市で行われた第14回日本医療マネジメント学会総会に、私を含め5名で参加しました。
「安全・安心な医療は無く、より安全・安心な医療を目指すこと」と、危機と不安の中にこそ信頼が大切との話が印象的でした。JICAの「5S-KAIZEN-TQM3段階戦略による病院経営変革」(長谷川 敏彦、Wカランダゴダ編)の小誌(コピー)をシンポジウムの後、持っていって良いと数部が壇上に置かれていましたので得ることができました。 タンザニアやスリランカなどの国の事例もあり、何とか当院でも取り組みたいと強く思う内容です。
学会前日の夕飯は、すべて1品280円または3,000円で食べ放題、飲み放題のコースのどちらかを選ぶのですが私たちは後者を選びました。コースでは最初の数品目はお店指定で、鳥のから揚げなどの脂っこいものが続きその後ご飯ものでした。それだけでお腹がいっぱいになり、思った以上に飲んだり食べたりできませんでした。 結局全体で39品目しか注文できず、完全に戦略をミスりました。うまくできているものです。

18日と19日は高松市で行われた第48回日本赤十字医学会総会に参加しました。 ランチョンセミナーの「ひとのいのちも自然とともにー四万十の在宅医療の物語ー」:小笠原 望先生の講演です。
ほのぼのとした温かい風が私の心を吹き抜けました。自然と共に生き、共に死ぬ、考えようによっては何と素晴らしいことではないでしょうか‼ 
感動の講演でした。以前、高松赤十字病院に勤務されていたご縁で講演されたのだと思います。来年の総会は和歌山市で行われますが、特別公演はiPS細胞の山中伸弥先生が予定されています。今からとても楽しみにしています。
夜は、友人のT先生と楽しいひと時を過ごしました。時間をとり、彼のクリニック(糖尿病専門)を見学しました。朝8時20分ごろからスタック10名以上で、その日に受診する患者さんの問題点を話し合っていました。取り上げられた患者さんに対する意見があちらこちらから出て、情報がスタッフ全員に共有されていることに驚きました。来院予定患者全員のカルテを2~3日前に看護師がチェックしているからできるのでしょう。また、患者さん一人ひとりについて、看護師・栄養士による詳しい看護カルテがありました。そのカルテは数種類の色で記載されています。赤色は問題点、青は看護師さんの記載事項、緑は栄養士の記載事項のように、色分けされていました。そのサンプルを一部頂いてきましたので今後の参考になればと思っています。
患者さんの血圧を測定後採血しHbA1cの値が直ちに出て、糖尿病の状態が悪くなった患者さんにはすぐ看護師が横に座り熱心に話を聞いていました。看護師外来ではフットケアの実際も見学することができました。このようなシステムを作り上げたT先生の力には完全に脱帽です。見習うべきことが多いので当院の看護スタッフを数人見学に行かせたいと思っています。
お昼には彼の行きつけお店で讃岐うどんを食べ、学会以上に実りのある出張でした。

10月30日と31日は仙台にいきました。
被災地の視察と仙台ハローワークの主催する「平成25年3月新規高卒者就職面接会」に参加しました。
石巻の被災地を日和山公園から見ましたが、この地に住んでいた人の生活を根こそぎ奪い取った津波の恐ろしさを今でも見せつけます。廃墟と化した石巻市立病院の脇を通りましたが、何とむごい光景でしょうか?医療関係者としては本当に残念でなりません。
就職説明会の会場には多くの高校生が詰めかけていました。被災地支援ということで、平成24年度に2名採用しましたが、その2名を引き連れての今回の参加です。2名の求人に対し、10名の高校生が私たちのブースを訪問してくれました。遠隔地なので、ご縁があればと思っています。

9月の空9月の空9月の空

PageTop

平成24年10月9日

第2回緩和ケア研修会として9月14日(金)に名古屋市立大学精神・認知・行動医学分野教授の明智 龍男先生に「サイコオンコロジー:がん医療におけるこころの医学」の題で講演頂きました。
明智先生は広島出身とのことで、プロ野球球団の広島カープが御ひいきチームだそうですが、先生の名前に龍の字があり中日ドラゴンズのおひざ元である名古屋市立大学に勤めている?と来聴者に紹介しました。
先生は国立がんセンター精神科での研究が長くそちらでの経験に基づく臨床的なお話しが中心で、今後の診療にとても役立つ内容でした。特に印象に残ったのは、「せん妄」とは意識障害で患者さんの状態が看護師や医師共に適切に評価されていないことが多いという内容です。
また、がん患者の「適応障害」「うつ病」「せん妄」のマネージメントでは具体的な薬剤の選択方法などを教えて頂きました。これまで習ったことが無かったので、何かあった場合はすぐに資料集を見直そうと思っています。
先生が書かれた論文の中でハットしたのは「看護師さんに対するせん妄のトレーニング」、「患者さんが自殺した後の看護師のトラウマ」などで、先生の看護師さんに対する優しさを感じました。

翌15日(土)には、朝の9時半から12時過ぎまで看護部主催による「『5S活動』のポイントと社内展開のしかた」の研修がありました。5Sとは整理・整頓・清掃・清潔・しつけの頭文字をとったもので、個人的には最初の2Sを何とか実行したいと思いました。「必要なものがすぐ出てこない‼」ことを少しでも減らせたらと考えています。

最近、興味を持っているのは「KAIZEN」や「QC活動」で、5S活動もそれと同列に入るものだと思います。
院長に就任以来「提案型の経営参加を」と話していますが、なかなかうまく行かないものです。職員は病院を良くするアイデアを必ず持っているはずなので、今後は何とかKAIZEN活動を展開したいと思っています。

9月26日には「看護部と研修医の研究発表会」が開かれました。看護部からは「3S運動の成果」の発表があり、意を得たりとガッテンしました。
来年度は院内各層からの発表会が開催されることを祈っています。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第26弾『トロイラスとクレシダ』を名古屋の愛知芸術文化センターへ観に行きました。すべて男性の演技です。
蜷川マジックでしょうか?ひまわりの花が足の踏み場もないと思わせるほど、ところ狭しとたくさん置かれたところから始まりました。
いつ観ても新しい舞台(これが芸術?)を感じるシェイクスピア・シリーズです。男性だけの演技でしたが艶めかしさがあり、演技力なのか?本来のものなのか?…楽しいひと時でした。

9月の空9月の空

PageTop

平成24年9月7日

残暑が厳しく時折豪雨や落雷があり、不安定な天気が続いています。
8月は来年度就職予定の看護師・研修医・視能訓練士の面接の試験官を務めました。
看護師の試験の小論文の問題は、「もしあなたが、オリンピックの柔道選手で試合の3回戦において旗判定で負けてしまった場合のその時の心情とインタビューでのコメントを考え述べて下さい」としました。
悔しい・申し訳ない・応援に感謝、次のオリンピックでは是非優勝したいとの意見が多かったのですが、少数ながら対戦相手を称える意見がありました。
勝った時よりも負けた時の方がその言動に人柄が良く出てくるのではないでしょうか?対戦相手を称えた選手は何と素晴らしい‼ このように考えるのは私だけでしょうか。

研修医はマッチングの結果を待たなくてはなりません。どの応募者もしっかりしていて、「全員に来て欲しい」これが偽らざる心情ですが、先ずはフルマッチであることを祈っています。

8月23日には長良リバーサイドセミナーを開催しました。
特別講演として岐阜大学整形外科教授の清水先生に「脊椎感染症に対する二期的手術法」の題で講演をして頂きました。
難しい内容でしたが「これほどうまく伝えることができたら」と感激するすばらしい講演で、シンプルなスライドと枝葉を切り落とし太い幹(内容)を判りやすく解説されました。
講演が終わった後は、これまでに味わったことのないすがすがしさを感じました。門外漢にも「なるほど‼判った。」と思わせるような講演ができることは、何とすばらしいことでしょう。少しでも近づきたいものです。

8月25日の土曜日には第一回の岐阜赤十字病院ふれあいまつりを開催しました。院長になる前からやりたかったことの一つで、院長2年目にやっと行うことができました。
「どれでだけの人に来て頂けるか?」不安でしたが、思った以上の人出でホッとしました。
輪投げ・射的に子供が喜び、かき氷やフランクフルト、団子の販売など模擬店も好調でした。 開催時期が残暑厳しい8月末であり、熱中症を心配しましたが、心地よい風もあり、誰も倒れず無事終了しました。
企画から裏方まで、手を抜かず精一杯頑張ってくれた職員一同には本当に感謝しております。 このまつりで、地域住民との触れ合いもある程度できたのではないか、と思っています。
来年度以降も是非続けていきたいと思っていますので、またよろしくお願い致します。

当院では舞台裏シリーズとして普段あまり表にでない職員や業者の仕事ぶりを紹介しています。
病院の機能を維持・向上させるため、医師・看護師をはじめとする多数の人が病院で働いています。
しかし、その仕事内容がさほど知られていない部署もあり、そこで働く人の仕事を職員や一般の人に紹介してします。
次回は視能訓練士の舞台裏をお届けしたいと準備中です。

8月の空8月の空

PageTop

平成24年8月6日

暑い夏がやってきました。
映画「海猿:ブレイブハート」を観てきました。作られたお話しとわかっているのですが心にジーンときました。
でも実際の救護・救援では、その任務に当たる人の安全確保が第一です。映画の主人公(伊藤英明さんが演ずる仙崎大輔)のように、客観的に状況を見ずむやみに現場に突っ込むメンバーがいれば、そのチーム全体を危険に陥れることになります。映画では全員無事のハッピーエンドで良かったのですが、もし私が責任者であればそのようなメンバーはチームから外したいと思います。
映画の中で、成田赤十字病院など赤十字の職員がエキストラで多数出演(救護班などに)していました。ご苦労さまでした。

「ブレイブハート」の言葉で、メル・ギブソンの映画「ブレイブハート」が浮かびました。たくさんのアケデミー賞を受賞した1995年の作品で、これまで2回テレビで見ています。
13世紀末のスコットランドが舞台で、独立・戦闘・宗教・愛など、スケールが大きく心を揺さぶられた映画で感動したことを覚えています。機会があれば、また是非見たい映画の一本です。

ロンドン・オリンピックが始まりました。日本選手の「金メダル」を見ることがなかなかできませんが、試合後のコメントを聞いていると水泳と柔道では天と地ほどに差がある様に思われます。
水泳では「メダリストの一員になれてうれしい」、「良かった」とのpositiveなコメントが多いのですが、柔道では「金メダルでなくて申し訳ない」、「残念だ」とのnegativeなコメントが多いようです。
柔道の選手はそれほど追い込まれた環境で試合に臨んでいるのかと思うと心が痛みます。柔道が日本発祥であるということが選手の重荷になっているのでしょうか。昔の「組んでから一本をとる」柔道から、ポイントを重ねるJudoに変わり試合の在り方も変わってきたのでしょう。 柔道の選手の極度の緊張感がこちらにも伝わってきます。一方、銅メダルを取ったアーチェリーの女子団体選手の笑顔は印象的でした。楽しんで試合をしているようで、見ている方もリラックスできました。

第20回岐阜赤十字病院市民公開講座を開催しました。講演1は「食べること、生きること、楽しむこと」で当院の看護師SさんとYさんが、講演2では「この頃、食事中によくむせるんです~家族が知っておきたい嚥下(えんげ)の話~」でリハビリテーション科言語聴覚士のOさんが話をしました。
普通に食事ができることが、高齢になると困難になり食事の一部が誤って気管に入り、肺炎を引き起こします。その予防方法(口の運動、どのような物を食べるとそのようなことが起きにくいか)などを判りやすく説明していました。
今後ますます重要になってくる領域です。入院中の患者さんには、栄養サポートチームを中心に嚥下訓練などを行っています。今後、地域の知識や技術が普及していくことを期待しています。

7月空

PageTop

平成24年7月11日

6月21日・22日に開催された第62回日本病院学会(福岡市)に参加しました。
その中で行われた特別講演は一本足打法の王貞治さんによる「野球が教えてくれたもの」という内容で行われ、王さんの人柄が感じられた良いお話しでした。
プロ野球界で活躍できるのは、走・攻・守・肩のどれもが70点の選手ではなく、どれかが90点で他は60点のような特徴のある選手だとのことです。また、他の選手の代わりに出てレギュラーを奪い取ることができる選手は割り切りの良い選手(代打で出て直球だけを狙うような)で、あれもこれも(直球?カーブ?スライダー??)と思う選手はチャンスをつかむことはできないとのお話しでした。
「強みのある病院を目指す」私たちの方針とぴったりだと意を強くしました。他病院に負けない強い領域をいくつ持つことができるか、をいつも頭においています。
その後大宰府天満宮にも参拝しました。今回で4回目、心が安らいだひと時でした。

7月1日には早田地区自主防災訓練(岐阜市・早田自治会連合会主催)が早田小学校のグランドで行われました。
かなり強い雨が降っていましたので、てっきり中止だと思いながら病院に到着しました。丁度その時防災訓練を実施しますとの広報車の声が聞こえ、ビックリしました。
訓練では、炊き出しや救出・救護などが行われましたが、その中で初めて見たのは土嚢作り(島水防団早田分団による)でした。手際よく土嚢を作りそれを積み上げ、そこへ杭を何本も打ち込んでいました。
実際には台風や集中豪雨などのひどい状況下で行われるので、この程度の雨(普通の雨状態)は大したことではないのか統制がとれていて素晴らしいの一言でした。

7月6日・7日と諏訪市で中部ブロック赤十字病院長会議がありましたが、その時に諏訪大社(上社本宮)で御祓いを受けました。
諏訪大社の前に大勢の人が集まり、木遣りの声やラッパの音(進軍ラッパ)が聞こえました。御柱祭の練習でしょうか?(次回は2016年ですが)。
諏訪人はこのラッパの音で身震いがくるほど燃え上がるとのことですが、6年毎の御柱祭が生活の中心になっているそうです。そのようなお祭りがあるのを本当に羨ましく思います。
案内をしてくれたのは下諏訪在住の方でしたが、「下諏訪(下社)と上諏訪(上社)は違う」と強いライバル意識を持ってみえました。

NHK-BSでの再放送「蝉しぐれ」(3回に編集)を観ました。小室 等 の音楽と草笛光子のナレーションがこの物語を盛り上げていますが、何度でも観たいと思う私のお気に入りの作品です。
初回放送は2003年ですが、今でも感動は変わりません。

「ヒッグス粒子(これまではほとんどの人が知らなかった)によって、物には質量がある‼」、「パンダに赤ちゃんができた‼」、などのニュースが駆け巡りました。明るいニュースがうれしい今日この頃です。

千葉市ホキ美術館

PageTop

平成24年6月14日

東京の国際フォーラムで同志社大学教授の浜 矩子先生の講演「グローバル時代の日本経済」が行われ大変興味深く聞くことが出来た。浜先生の話によれば「日本には3つのチャレンジが待っている(2つの恐慌、1つの戦争、1つの激変)」という。2つの恐慌とは経済活動のショック死で、それは財政か中央銀行のどちらかで誘発され、1つのの戦争とは広い場所で資源を確保し引きこもり乗り切ろうとする通商戦争の懸念(TPPなど)であり、1つの激変とは通貨の激変:単一通貨の条件がもはやユーロのみならず日本国内の円でも成り立たなくなってきている(財政による所得移転がうまくいかなくなっている)、とのお話でした。
これらの問題を解決するには「アダムスミスの国富論を超え、僕富論(ぼくふろん)から君富論(きみふろん)へ」の考えが必要でこの普及が重要であり、例として
トヨタの職員が日産の車を買い逆に日産の職員がトヨタの車を買う、
同志社大学が立命館大学の学生募集を行い立命館大学が同志社大学の学生募集を行う、
アメリカでbuy Americanを止めbuy Chineseやbuy Japaneseを行い中国や日本でbuy Americanを行うなど(冗談??)、
自分(僕)を富ますのでは無く他人(君)を富ます運動の普及によりチャレンジを克服できるとの考えでした。
自分(自国)のことのみを考えずに、他人(他国)を思いやることを意味しているのでしょう。すべての国がそう心がければ、きっとうまくいくとは思いますが・・・・。
病院で言えば、自分と直接の関係のない部署の成果が挙がることを考えるような意味でしょうか?
君富論、何と面白い考えではないでしょうか。

永年勤続記念の表彰を行いましたが、今年は10年勤続が10名、20年勤続が7名でした。数年前に働き始めたと思っていたのに、10年勤続、20年勤続と驚きの職員もおり月日の経つのは本当に早いものだと思います。
これからも病院を良くするための努力をお願い致します。

千葉市のJR外房線土気駅からバスで5分程度のところにあるホキ美術館に行ってきました。
写実絵画専門美術館として、平成22年10月に開館したそうですが、写真と見間違うほどの繊細な絵です。近づいて観るとわかるものもありますが、ガラスの中に入ったものを観るとまるで写真ではないかと見間違う作品もあり、髪の毛などは絵なのか写真なのか判別がつきません。本当にうまい。
感動ものでした。とてもゆったりとした時間の流れを感じ心が癒され、いつかまた行きたいと思っています。

本を読んで気に入ったものはしばらく間をおいて2回読むようにしています。その中でイ・ミンギュ著の"「先延ばし」にしない技術"は3回目を読みたいと思っている本の一つです。
本の見出しになっている「『できない言い訳』ばかり考えるのはもうやめにしませんか?」が全てを物語っています。「なんでも初めてしまえば、もう半分は終わったようなものだ。」「変われないのは望んでいないからだ。」「その時なんて永遠にやってこない。」など、思わずガッテンと腑に落ちる本です。この本を読んで学んだことが多くありきっと何度も繰り返し読むことになると思っています。

千葉市ホキ美術館5月の空②

PageTop

平成24年5月8日

4月2日に42名の新規採用職員を迎え、本年度の辞令交付式を行いました。
院長挨拶の場で何かひとつでも皆の頭の片隅に残るようなことを話したいと思っていましたが、どこかで眼にした「幸せの三角形」の話が頭に浮かび話すこととしました。
三角形は三つの辺で出来ていますが、一辺が自分・自己でもう一辺が家庭、そして残った一辺が会社(病院)で構成され、その三辺で囲まれる三角形の面積はその人の「幸せ」を意味すると言うお話です。三角形は一辺が他の二辺の和より大きすぎては出来ません。あくまでも三辺の調和が必要で、その面積(「幸せ」)を最大化するには三辺が等しい正三角形が良いとの話です。
自己研さんを積み一日に一歩でも前進する心構えを持つこと、笑いの絶えない家族や友人との交流が有ること、SHR(safety, hospitality, respect)を行動指針に掲げる当院での充実した仕事があること、この三辺の調和がとれてこそ「幸せ」を感じることができ、どの一辺が欠けても「幸せ」を感じることはできません。
三辺の調和を計りながら、努力を惜しまず「幸せ」をつかんで欲しいと願っています。

4月20日には、飛騨千光寺住職の大下大圓先生に緩和ケアについての講演を行って頂きました。
本年度、2名の看護師が緩和ケアの研修(認定看護師を目指して)に行きます。多くの職員が緩和に対する理解を得て、患者さんを全人的にケアできる病院を目指したいと思っています。
また9月にも、講演会を予定しています。

4月21日、犬山名鉄ホテルで行われた、小三治の独演会を聞きに行きました。
演目は「野ざらし」と「あくび指南」の2題でした。枕の途中に観客の携帯が鳴りましたが、「秋でもないのに鈴虫が」とか何とかで話を続け観客を笑いの渦に巻き込みました。
名人の話は俗世を忘れる貴重な時間でした。「本当に上手い!」

5月の連休には東京の根津美術館で尾形光琳の燕子花図を、また国立新美術館ではセザンヌとエルミタージュ美術館展を観ました。
どこも混んでいましたが、セザンヌのりんごに感動したひと時でした。

4月の空①4月の空②

PageTop

平成24年4月9日

3月は別れの季節です。看護師が3月末に13名退職しました。
他の赤十字病院への転勤(割愛)はその内3名でした。
長年当院の医療安全を担って頂いた看護副部長のAさん、看護師長のKさん、医師事務を統括して頂いた看護係長のKさんなど、思い出は尽きません。
「さようなら」ではなくて、「また逢いましょう」。

病院全体が「safety」・「hospitality」・「respect」の心を持って、診療にあたることを目標にこの1年やってきましたが、まだ十分に職員の意識に浸透していないのでないか?と思っています。
平成24年度もこの3語を胸に置いて、患者さんが受診して良かったと思える病院を目指したいと思っています。
ただ大きなトラブルも無く1年が過ごせ黒字決算(多分)で終われたのは、多くの職員の努力の賜物と感謝しております。
この1年、精神科病床の縮小・MRIの更新 ・骨密度装置の新設など終わってみれば多くの変化がありました。すべてを前向きに、これからも信頼される病院を目指して全職員と共に頑張りたいと思っています。

4月の診療報酬改定に向けての準備が滞りなく行われているか?と気がかりです。これまでもの改定では後になって届けていない項目などが発見され大騒ぎになったことが少なからずありました。
各部署の努力で漏れのないよう期待しています。

3月は名古屋の中日劇場に2度鑑賞に出かけました。ミュージカルハムレット(井上芳雄がハムレット、オフィーリアは昆 夏美)とウィーン・ミュージカルコンサート(山口祐一郎、井上芳雄、新妻聖子、一路真輝)です。
「ハムレット」を観るのはこれが初めてで曲を聴いてもこれだという直感はありませんでした。一方「エリザベート」は3度、「レベッカ」と「モーツアルト」は1度これまでに観ていましたので、後者は十分楽しめました。
新妻聖子と一路真輝は愛知県出身のためか何となく親近感を感じます。個人的に「エリザベート」は一路真輝が似合っていると思っていますし、新妻聖子の歌唱力にはいつも驚かされます。
2013年10月に予定されている「レ・ミゼラブル」の名古屋公演が今から楽しみです。「レ・ミゼラブル」ではテナルディエ夫妻を誰が演じるか?ここが私の楽しみのポイントです。

3月の空①

PageTop