病院長ブログ

中村 重徳

令和元年6月28日

大阪府吹田市で起きた交番襲撃拳銃強奪事件、神奈川県愛川町での刃物で警察官や検察庁の職員を威嚇し収容に応じず逃走した事件、いずれも比較的短時間で犯人が逮捕されました。しかしその間の、地域住民の不安や日常生活への影響は計り知れません。二度とこのような事件が起きないことと、被害にあった警察官の一日もはやい回復を願っています。
一方、うれしいニュースとしては、陸上短距離のサニブラウン選手の100m走のタイム「9秒97」やバスケットボール八村塁選手のNBA ドラフト9位指名でしょう。八村選手はアメリカに渡って3年経つそうですが、日本では苦手であった(?)英語を流ちょうに話し、とても好感の持てるインタービューでした。今後の活躍を期待しています。

6月5日、憂鬱な日が来ました。令和元年度第1回日本赤十字社岐阜県支部評議員会です。昨年度の病院の事業報告と決算の承認を受ける会です。一昨年度より赤字幅を2/3に圧縮・改善しましたが、依然として赤字決算です。キャッシュは一昨年度より増えていますので、現時点では経営に問題はありませんが、どのような質問が来るか?心穏やかではありませんでした。しかし、例年の手厳しい質問はなく、なんとか肝を冷やすことなく終わることができました。 今年度は4月、5月を前年度と比較すると入院・外来共に良い稼働でしたが、6月中旬から病棟の稼働率が下がり、心配の種は尽きません。

6月16日、名古屋マリオットアソシアホテルで催された中京グループの市川一夫先生の「医療功労賞受賞祝賀会・謝恩会」に出席しました。令和になる直前の受賞で、現在の上皇様からお言葉を頂いたとのことでした。眼科医療での国際貢献が認められ受賞されましたが、祝賀会ではモンゴル・中国・ミャンマーの大学教授が祝辞を述べられました。司会は英語と日本語で行われ、愛知県の大村知事も出席され祝辞を述べられました。本当に素晴らしい会でした。当院眼科は市川先生に大変お世話になっています。今後ともよろしくお願いいたします。

6月19日、本社での赤十字病院院長連盟の役員会に出席しました。終了後の17時から18時30分まで、厚生労働省のお役人の講演がありました。その中で、厚労省は、1)地域医療構想、2)医師の働き方改革、3)医師不足問題、を時間のずれはあっても三位一体で総合的に取り組んでいくとの方針を示されました。さらに2024年4月からの勤務医の時間外労働上限時間は上限であって平均ではないと何度も力説されました。そこから、早く対策を行った病院にそうでない病院から医師が移動し、結果として病院の統廃合が起きる可能性を強く感じました。小さな病院での対策はできないのではないか、と感じます。どうなることやら。

この6月から、内視鏡下甲状腺悪性腫瘍手術の施設基準が東海北陸厚生局から認可されました。これまで、当院では良性の腫瘍やバセドウ病に対して症例を選び内視鏡補助下または完全鏡視下で行っていましたが、癌の手術までその領域を広げることができました。術前に癌の大きさや部位、転移の有無などを慎重に検討し、メリット・デメリットを丁寧に患者さんに説明し、的確な手術法を選択したいと思っています。

6月初め、何十年ぶりに1泊で熱海に行ってきました。初日の天気は雨でした。新幹線に乗るといつもは通過していた熱海駅まで、「こだま」で2時間、途中の停車駅では5~6分の通過待ちがたくさんあり、精神的に疲れてしまいました。第一の目的はMOA美術館で、入館してからエスカレーターを7回乗り換えると受付にたどり着きます。エスカレーターの周囲は宇宙空間のようで、展示されている作品も素晴らしかったのですが、それよりも感動しました。翌日の天気は曇天で2番目の目的の起雲閣に行きました。広い庭園を取り囲むように建物があり、その中を見学しました。以前は旅館であり、多くの作家(志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治など)が宿泊したようで、それらの作家に関する展示物を観ることができました。庭も素晴らしく、楽しいひと時を過ごすことができました。熱海では、おいしいお寿司を頂き、温泉も堪能しました。名古屋からの交通の便がもう少し良いと行きやすいのですが…

8月に大阪で行われる心電図検定を受けるために現在勉強中です(主として睡眠前のベッドの中で)。昨年、偶然本屋で検定の問題集を目にし、何気に心電図を勉強し検定を受けようと思いました。1年はきちんと勉強したいと思い、昨年の検定は受けませんでした。2冊の問題集と解説集、また定評のある教科書を繰り返し読んでいますが、頭に入らない項目が多く、苦戦しています。例えばペースメーカー心電図や、これまで見たことや経験したことが無い心室頻拍など多数あります。同じ病態(例えば右室肥大など)でも本によってその判断基準が異なって記載されていることも多く、これを知っただけでも良かったと思っています。これまでは、心電図の自動解析を鵜呑みにしていましたが、勉強するようになってからは自動解析とは違う病態に気づくこともあり、勉強は無駄では無いようです。合格するまでチャレンジしたいと思っています。

起雲閣のお庭からの眺め
起雲閣のお庭からの眺め

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令和元年5月29日

アメリカ大統領トランプさんが国賓として来日されました。国賓は年に1~2回程度しか無いとのことで、そのおもてなしも他の来日者に比べ、宮中晩さん会があるなど段違いにすごいそうです。無事アメリカに帰国されましたが、担当の警備職員・警察官など本当にお疲れさまです。
これが令和最初のブログですが、川崎市の路上で起きた小学生などへの殺傷事件を聞いて、やりきれない気持ちが抑えらず悲しいニュースを書かなくてはなりません。どうしてこのような事件が起きたのでしょうか?どうすれば防ぐことができるのでしょうか?怒りをどこに向けたら良いのでしょうか?このような事件が起きない社会にするために、私たちは何をすれば良いのでしょうか?

5月10日、事務部での歓送迎会にでました。退職された前事務部長さんや日本赤十字社岐阜県支部へ転出された職員さんの顔を久しぶりに拝見できました。元気いっぱいの様子で安心しました。また、新人さんや当院へ転入された皆さんとお話しすることができました。彼らには前向きに仕事に励んで欲しいと思っています。皆さんの支えが無くては病院の運営が成り立ちません。よろしくお願いいたします。

5月11日と12日、友人夫妻と京都へ一泊旅行に行きました。11日は単独行動 で、仁和寺と龍安寺に行きました。高校時代の古典で学んだ「仁和寺にある法師~」が頭にあり、以前から行こうと思っていました。これまで訪れたことは無いと思っていましたが、以前、龍安寺から歩いてあるお寺に行ったことがあり、その寺が仁和寺だったようです。今回は仁和寺から歩いて龍安寺の石庭を観に行きました。石庭を眺めていると、なぜか心が落ち着きます。日本人の心に響く何かがあるようです。
友人夫妻とは30年以上、親しくして頂いていますが、旅館で待ち合わせ夕飯を共にしました。仲居さんの所作も素晴らしく楽しい時間を持つことができました。翌12日午前は相国寺、午後は桂離宮へ行きました。桂離宮の見学では、案内人の歩くスピードがかなりゆっくりで、その後をついていくのに難儀しました。普通は1歩で行く階段を2ないし3歩で歩かれました。もう少し早く歩いても良いのでとは、思いました。昼ご飯で寄ったお店にかなり体格のいいお客さんがいました。お店の人と親しく話をされていましたので、「ラグビーの選手ですか?」と訪ねたら、「オリンピックでメダルを取った柔道の選手です。」と言われ、びっくりでした。

5月14日、当院の講堂で中部医療の質管理研究会令和元年度第1回定例会が行われました。 基調胡淵は犬山中央病院院長の「医療の質を考える~TQMの原点に還って」、事例発表として当院を含む3チームのKAIZEN活動が示されました。この研究会は当院でのQC活動や業務KAIZEN活動の展開に重要なきっかけを与えてくれた会です。TQMの原点を確認することができ、心の中に新しいファイトを感じます。多くの医師が参加してくれるとよいのですが …。

5月18日、第8回ふれあいまつりを開催しました。昨年は風が非常に強く、途中でテントをたたみましたが、今回も、風がかなり強く吹いていましたが、ポリタンクに水を20リットルいれた重しを準備しテントに備えつけましたので、テントをたたむことも無く終えることが出来ました。1週間前の天気予報では雨の予想で当日のお天気がどうなるか?気を病みましたが、雨は降らず天気に恵まれ、最後までイベントを行うことができました。職員の中に雨女や雨男がいなかったようです。これまで8回、ふれあいまつりを開催しましたが、雨天はありませんでした。来年以降も天気に恵まれますよう祈っています。

5月28日、令和元年救急担当者協議会を開催しました。岐阜市消防本部からの「救急医療の近況報告」と当院からの「平成30年度救急車受入状況について」に関してフリーディスカッションを行いました。平成30年度から消防の広域化で山県市、本巣市、北方町がこれまでの岐阜市と瑞穂市に加わり、救急搬送数が平成29年度21,438件から平成30年度25,824件に増加したそうです。当院は川北地域の救急の多くを受け持っており、今後の課題もこの会で指摘されました。今まで以上の覚悟で頑張っていきたいと思っています。

4月の終わりから5月の終わりにかけて、たくさんの映画を観ました。"アベンジャーズ/エンドゲーム"、アガサ・クリスティーの"ねじれた家"、"キングダム"、キーラ・ナイトレイの"コレット"、"RBG 最強の85歳"、"居眠り磐音"、計6本です。この中で一番面白かったのは"ねじれた家"です。アガサ・クリスティーの最高傑作とも言われる殺人ミステリーで、最後の最後まで真犯人が判りませんでした。最後の大どんでん返しで殺人犯人が判り、エーッという驚きが頭に残ったまま映画は終わります。是非、文庫本で小説を読みたいと思っています。その次が"RBG 最強の85歳"でしょうか。この作品はアメリカの最高裁判所の判事を務める、RBGことルース・ベイダー・ギンズバーグに迫るドキュメンタリー映画です。このような映画が現職の判事に対して作れるアメリカの懐の広さに驚きです。インタービューではユーモアに富んだ返答で周囲を笑わせます。驚きの1本でした。

今、テレビで楽しみにしている番組はBSで放送されている海外ドラマ"刑事フォイル"です。前回のシリーズは第2次世界大戦中の活躍でしたが、今回は戦後、イギリスの諜報機関MI5に所属してのお話しです。緻密な設定や複雑なストーリーには毎回、感心させられます。我が国のドラマでは到底太刀打ちできない凄みがあります。これからもこのようなドラマが多く造られること期待しています。

テレビ朝日開局60周年記念 山崎豊子作、岡田准一主演の「白い巨塔」を5夜連続で観ました。なかなか面白かったのですが、気になる点が満載でした。すい臓がんの患者さんで、軽度の肝障害や炎症所見があり、PET検査を行うか?否か? が裁判で問題になっていました。術前に腹部エコーや造影CTが行われているのに、さらにPET検査を行うことが必要との判断やPET検査を行えば血管内リンパ腫の診断がつくとの里見准教授証言には違和感がありました。通常は診断がつくか、つかないかは判りませんと答弁すると思いますが…。また助教の柳原先生が執拗に財前教授に連絡をとります。通常は問題があれば直属の上司(この場合なら膵臓グループの講師や準教授)や病棟医長に連絡をし、処置を検討するでしょう。助教が患者さんの処置について教授に直接電話して相談することは、設定の医局員が相当多い大阪の国立大学では、ほぼないと思われます。また、このような大きな医局の現代では教授のみに医療ミスを起こさせる設定は、かなり難しいのではないかと思いました。まぁ、地方の医局員を含めて数人の科の設定なら可能かも知れませんが…。今後も新しい「白い巨塔」がドラマ化されることを期待しています。

仁和寺の5重の塔
仁和寺の5重の塔
桂離宮の庭 龍安寺の石庭
桂離宮の庭 龍安寺の石庭

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平成31年4月30日

これが平成最後のブログとなります。平成時代は皆さんにとってどのようでしたか?
4月1日辞令交付式、新しい職員には赤十字の成り立ちを話しました。この4月から事務部長と看護部長が変わり、事務部長には木方さん、看護部長には大野さんが就任しました。私は古株ですが、周囲の新鮮な風を受けて何か新しいことを一つ始めたいような気になりました。
その後に行われた新規採用者研修の「赤十字を学ぶ」で講師をされた木方事務部長の話しを面白く聞きました。赤十字には基本原則(7項目)があり、その中の "平等と公平"についてのたとえ話を、イラストを見せながら話をしていました。背の高さの異なる3人が垣根を背に立っていて、垣根の向こう側を見ようとしています。背の高い人は見えていて、中くらいの人は台の代わりに箱を1つもらえば見え、一番低い人は箱が2つ無いと見えません。その3人に箱を1個ずつ配るのは「平等」で、背の高い人に箱を配らず、中くらいの人に1個、低い人に2個配り、全員が向こうの景色を見ることができるように配るのが「公平」だとの話しです。含蓄のある分かりやすいたとえ話しでした。新職員の皆さんも良く理解できたのではないかと思います。
官房長官から5月1日より元号が「令和」になることを発表されました。小渕さんが平成の文字を国民に示したことを思いだします。どのような時代になるのでしょうか?戦争の無い時がこのまま刻まれることを祈ります。

4月6日、映画「バイス」を観ました。アメリカのチェイニー副大統領のすさまじさを描いています。彼は大統領よりも強い権力をまざまざと見せつけ、アメリカ史上最強の副大統領と評された人物で実話の映画です。このような映画を作るとは、さすがアメリカだと思いました。日本では無いように思います。近い将来、トランプ大統領を主人公にした映画もきっと作られることでしょう。現在、起こっている事柄の背景を映画で知ることができるので、楽しみにしています。

4月7日、都ホテルで開かれた岐阜大学第2内科の大倉教授就任記念祝賀会に参加しました。教育に力を入れたいとの教授のご挨拶に共感を覚えました。ぜひ、優秀な循環器科医を育成して頂き、岐阜のみならず全国の医療が良くなることを期待しています。

4月13日、名古屋市美術館に"印象派からその先へ"を観に行きました。印象派の絵画はスーっと心に染みるほんわかとした雰囲気を持っており、十分に楽しめました。昼食は近くの一風堂で食べました。赤丸、餃子、生ビール、つまみにテーブルに置いていない高菜をお願いしました。いつものコースです。お店に入る際に、中国人の旅行客9名と通訳1名の後に入りましたが、店員さんも多国籍のようでスムーズな対応でした。このようなことが普通の社会になってきていますが、今後どのような社会に変化していくのでしょうか?楽しみでもあり不安でもあります。近い将来、病院に勤務する外国籍の人も必ず増えるでしょう。平等と公平な規範での対応が必要と感じています。

4月16日は忘れられない1日になりました。その日は日本赤十字社施設長会議(および赤十字病院院長連盟の総会)が本社で予定されていて、10時開始のため、名古屋を7時51分発の新幹線のぞみに乗りました。品川から山の手線に乗り換えて浜松町まで行きました。その電車を降りる際、ふと新幹線内(頭上の棚)にコートを忘れたことに気づきました。一瞬、頭が真っ白になりました。スマホで「お忘れ案内JR」に問い合わせをしようとしましたが、私の携帯用メールアドレスがすぐには判らず苦戦しました。これまでのメールを見て確認することができ、何とかお問い合わせ用URLに忘れたコートの性状、列車の番号、座席の位置などを連絡しました。しかしスマホの電話番号がわからず、自宅の電話番号で通知しました。受付の完了通知は10時11分で、メールが届き"担当者が順次確認のうえ、お忘れ物の有無の確認結果を、入力したメールアドレスに知らせます"とのことでした。コートが見つかれば、会議終了後に東京駅に受け取りに行くことも可能かなと思っていましたが、いつメールが届くかわからず気が気でありませんでした。結局、会議終了後までにメールは届かず帰りの途につき、やっと届いたのが18時50分の新幹線の中でした。コートが見つかり受け取り方法などは電話にて連絡するとのことで、すぐに自宅に連絡しました。当日は連絡が来ず、翌17日の昼頃に電話があり留守番電話で内容を確認しました。18日午後に指定された電話番号に電話をしましたが、ずっと話し中で30分後にやっと通じ、"宅配で送ります"とのことで終了しました。届いたのが19日でしたが、宅配の荷物を見てびっくりしました。荷物の大きさは約15×20×25cmで小さすぎて、私のコートでは無いのではないか?間違って他人の物が送られたのでは??もし違っていたら、どうすれいいのか?いろいろな考えが頭をめぐりましたが、うまく畳んであり間違いなく私のコートでした。何はともあれ無事にコートが戻ってきました。JRさん、どうもありがとうございました。今後、このようなことが無いようにしたいと思います。

4月22日、蒲郡クラシックホテルへ昼食のカレーを食べるために行きました。ホテル自慢のつつじはまだチラホラでした。花が盛りになると、ホテルに用が無ければ、つつじを鑑賞するのに500円かかるとのことでした。ホテル2階のレストランからの眺めは素晴らしく、竹島に続く橋、空を飛ぶ多くの「トンビ」を見ながら、カレーを楽しみました。ゆったり流れる時間を感じ贅沢だなぁと思い、機会があれば一度宿泊してみたいと思いました。

ホテルから眺めた空をとぶトンビ 蒲郡クラシックホテル
ホテルから眺めた空をとぶトンビ 蒲郡クラシックホテル

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