病院長ブログ

中村 重徳

平成30年6月27日

6月18日に大阪北部で起こった地震、その中心に位置する高槻赤十字病院の活動や対応が日々メールで届いています。日常から非日常への変化が突然起こり、その混乱は想像を絶することと思います。ガスの配給も復旧しライフラインはほぼ正常に戻ってきているようですが、そこで生活する人々の日常はまだ完全には戻っておらず、直下型地震の恐ろしさを感じます。一日も早く、通常の生活ができることを祈っています。
サッカーのワールドカップ・ロシア大会では、西野JAPANが多くの人の予想を良い意味で裏切り、日本では大いに盛り上がっています。一発勝負の面白さで次のポーランドとの試合がとても楽しみです。なんとか決勝トーナメントに行けると良いのですが…

6月6日は平成30年度第1回日本赤十字社岐阜県支部評議員会に参加しました。これは県内の42地区分区の代表者に、前年度決算の承認をいただくことを目的とする会です。なかなか厳しい意見が付されましたが、なんとか承認され安堵しました。ありがとうございました。来年の評議員会では涼しい顔で参加できるよう、努力していきたいと思っています。

6月22日、「バングラデシュ南部避難民救援事業活動報告会」を開催しました。今年の1月~2月にかけてバングラデシュで活動したI看護師の活動報告です。活動地域では裸足で生活をしている人も多く、日本では考えられない状況をビデオやスライドでわかりやすく知ることができました。難民キャンプでは現在ジフテリアが流行しており、その対応には驚かされました。患者だけでなく追跡調査を行い、一緒に生活している人にも予防薬を配布し、さらには内服できているかを確認するため訪問するということでした。少しでも流行を食い止めたいと絶え間ない努力をされていることに、感銘を受けました。そして多くの人にこの活動を知ってもらいたいと強く感じた時、赤十字の一員としての私自身を感じることができました。後に続く人が出ることを期待しています。

6月25日、うれしいメールが届きました。昨年、内分泌学会総会で発表した内容が論文としてaccept(受領)されたとの内容でした。書き始めから約1年半かかりましたが、なんとか形になりました。これまでのreject(却下)の返答に投げ出しそうになったこともありましたが、最後まで粘って良かったと思います。下半期は、本年度の院内誌を手始めに、一編はきちんとした雑誌に投稿したいと思っています。手元に投稿原稿が無いのは寂しいので頑張って書きたいと思っていますが、いつまでできるのか…。それでも、一生現役でありたいと思っています。

今月は土日に3日間、病院に来ました(ほぼ一日中)。かなり前に7月早々の講演(甲状腺に関する)を頼まれていたのですが、そのためのスライド作りがなかなか捗らずこのようなことになってしまいました。過去一年間の内分泌の雑誌に目を通し、専門でない医師でも興味を持ちやすい内容を探してスライド化しました(約100枚)。講演で解りやすく話すために深く読みこんだので、私自身が大変勉強になりました。普段からこのような作業をしていれば、と少々悔やまれます。良いストーリーで講演できればと思っています。

最後に今月観た映画のお話です。「羊と鋼の森」とあの話題作「万引き家族」です。前者は本屋大賞を取った小説の映画化です。ピアノが得意な姉妹と若い調律師の話です。本を読んでいないのでどのようにストーリーが展開するのか、興味を持って観ることができました。ロケ地のメインは北海道の旭川とのことです。当院の研修医の研修先に旭川赤十字病院の腎臓内科と神経内科がありますが、その旭川です。以前から、旭川赤十字病院とあの動物園に行ってみたいと思っていましたが未だ行けておらず、冬は雪深いのでそれ以外の季節に訪れてみたいと思っています。後者は有名な賞を撮った作品で期待して観たのですが、現実離れをしているように感じました。私はのめり込んで観ることができませんでしたので、前者の映画の方がお勧めです。

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平成30年5月30日

5月は、日大アメリカンフットボール部の危険なタックルに世間の注目が集まりました。反則をした選手の会見、監督やコーチの会見、学長の会見など、連日、テレビでの報道が続いています。反則をした選手の会見の前に、責任者が関係者の事情を聴取し当事者でない上席者の説明があるべきではないでしょうか?病院では医療事故やトラブルが起こった際に、関与した個人が最初に会見するなど考えられません。調査を経て病院としての会見を開くのが通常で、関与した個人が会見を開くことはもっての外です。
個人的に違和感を持ったのは、大学のクラブ活動に「父母会」があることです。更にその父母会に大学が説明されたのを知り、選手に説明するだけではだめなのかなと考えました。それにより大学のクラブ活動が勉学より重視されている印象を受けましたが、日大だけでしょうか?

5月1日は日本赤十字社の創立記念日で当院がお休みですので、4月30日から一泊の予定で東京へ出かけました。国立西洋美術館で開催されているプラド美術館「ベラスケスと絵画の栄光」を観るためです。いつ行っても上野はすごい人ですが、今回は美術館へはさほど待つことなく入館できたのでラッキーでした。たくさんの絵画が展覧されていますが、いつも心に響く絵は数点で1点でもあれば心が豊かになります。絵画を観ると写真とは違う感情が湧き出てきますが、これを大切にしています。東京では展覧会がいくつか開催されていますが、人気のある展覧会では観客数が本当に多く入館までに相当の時間がかかることもあり、展覧会場まで行ったのに入館をあきらめたこともあります。今回は待ち時間もなく満足でした。翌日の昼はおいしい和食(ランチ)を頂きました。サービス料12%がかかり思いのほか高くついたので、東京での食事は高いなぁと実感しながら早々に帰ってきました。

5月4日には名古屋市美術館へ「モネ、それからの100年」を観に行きました。モネの絵は良かったのですが、モネの影響を受けた作家の作品には心惹かれませんでした。やはり本物・本来の絵が語りかける印象にはかないません。これからも機会を見つけて多くの作家の本物の作品を鑑賞したいと思います。

5月10日は病院近くの早田公民館で開催された"早田まちづくり協議会総会"に出席しました。限られた予算の中で一生懸命に町の活性化に取り組んでいる参加者の意識の高さに驚きます。少しでの当院がお役に立つことができればと思っています。

5月11日(年休をとり)と12日は京都へ行きました。以前より仁和寺・妙心寺を訪ねたいと思っていました。高校の古典で習った、"仁和寺にある法師~何事にも先達はあらまほしきものなり~"のような文が念仏のように今も頭に残っています。初日の11日は出町柳駅から叡電に乗り、瑠璃光院を先ず訪ねました。入館料が2,000円と少しお高かったのですが、写経のまねごとをして庭の新緑を楽しみました。その後、延暦寺にも行きたかったのですが、ロープウェイの時間が合わなかったので電車で出町柳まで帰ってきました。そこから歩いて下鴨神社と旧三井家下鴨別邸を見学し、その日は終わりました。下鴨別邸でのボランティアさんの軽妙な説明には、疲れも忘れるほどでした。
翌12日は妙心寺の見学に行きました。宿泊している旅館からは地下鉄とJRを利用して迷うことなく行くことができました。法堂天井の雲竜図と明智風呂をツアーで見学後、公開されている寺院を見学しました。妙心寺の広いこと広いこと、歩き疲れました。その後、八坂神社までバスで行きビールを一杯飲んだ後に京都駅までのバスで帰る予定したが、近くの火災でバスの運行が不能となり、四条の地下鉄まで歩く羽目になりました。トホホ、またまた歩くのかと…。前日と合わせて2日間で2万7000歩ほど歩き疲れましたが、充実した2日間でした。次回は仁和寺を訪れたいと思っています。

5月19日には第7回ふれあいまつりが開催されました。その週の初めから5月19日付近の天気は雨が予想されていましたので、雨バージョンの検討を行ってきました。職員が開く模擬店の食数をどうするか?また、ステージで行われるイベントを屋内で行う時の打ち合わせなど、担当の職員に多くの負担がかかりました。しかし、前日の天気予報では当日朝からお天気の回復が見込まれたため、晴れバージョンで行うことを決定しました。当日はその通りとなりお天気は良かったのですが、強風でテントが飛びそうになり、テントを早めに閉じるなど、大わらわでした。また、模擬店の食数を完全に晴れバージョンに戻すことができず、思ったより早く売切れるブースも出てきました。気温が高くなく爽やかな一日で、昨年までより来場者が多く感じられ、院内は一時期ごった返しました。これまでの7回はすべて良いお天気でした。誰か晴れ男か晴れ女?がいるようです。来年も晴れでありますように祈っています。

5月21日は長野赤十字病院の整形外科部長の出口先生の講演「黒船(BSC)によって覚醒した科内コミュニケーション」と同検査技師長の白鳥さんの講演「検査部・輸血部のBSC」を当院講堂で開催しました。当院にBSCを導入する予定はないのですが、職員にこの講演を聞いてもらい、少しでも前向きな考え方が伝わることを念じてこの講演会を企画しました。しかし、講演された出口先生は名古屋大学のご出身ですが、20年以上にわたり長野赤十字病院で働いてみえます。長野の空気がご自身に合ったのでしょうか?これからもご指導頂ければ幸いです。

5月22日は本社へ行きました。本年度から赤十字病院の院長連盟の役員に指名され、その役員会に出席するためです。13時30分から3時間の予定で、3時間も何をするのだろうと最初は思っていましたが、本社の説明や質疑などでアッという間に時間が過ぎ、休憩は5分間のみでした。本年度の連盟会長さんは北見赤十字病院長の吉田先生で、その先生からの差し入れで話題のチーズケーキ(冬季オリンピックでチーム北見のカーリング選手がモグモグタイムで食べた)を味わうことができました。ありがとうございました。役員会の後、近くのホテルで歓迎会が開かれました。多くのお話しを聞きたかったのですが、帰りの新幹線に間に合うよう早めに退席しました。失礼致しました。

5月は映画を3本観ました。1)ホース・ソルジャー、2)ゲティ家の身代金、3)孤狼の血、です。何となくまとまりのない3本ですが。"ゲティ家の身代金"は実際にあった話を映像化した作品で、誘拐された青年の耳をマフィア(?)が刃物で切り落とすシーンでは、自分の耳の痛みを感じました。怖かったです。

最近は"戦時下における人間の心理"に興味を持っています。遠藤周作の「海と毒薬」、「白い人・黄色い人」を読み、戦争がいかに人の精神を傷つけるのか?無茶な行動に走らせるのか?狂気に陥れるのか?などを感じました。さらに、丹羽宇一郎著「戦争の大問題」や、吉田 裕著「日本軍兵士―アジア・太平洋戦争の現実」を読み、今はNHKスペシャル「戦場の軍法会議」を読んでいます。これらを読んでいると、戦争がもたらす悲壮な運命を垣間見ることができます。良い戦争なんて無いという思いがこれでもか、これでもか、と自分の中に迫ってくる感じがします。平和の尊さを知るためには、戦争の極限下での人の営みを知らなければならないと強く感じました。これからも読み続けていきたいと思っています。

もぐもぐタイムのチーズケーキ ふれあいまつりで踊る日赤フラガール
もぐもぐタイムのチーズケーキ ふれあいまつりで踊る日赤フラガール
瑠璃光院の庭 妙心寺内にて
瑠璃光院の庭 妙心寺内にて

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平成30年4月27日

何かとわさわさとした4月でした。国内では土砂崩れ・火山活動などの自然災害、逃亡した囚人の大捜索(まだあの島にいるのでしょうか?)、財務省の不祥事、国外では北朝鮮と米国の"あの二人"の言動や行動に注目が集まり、シリアの爆撃などニュースに事欠かない一カ月でした。

4月2日は新年度の辞令交付式でした。今年は桜が早く咲き始め、4月にはかなり散っていたので残念でした。その中で本年度は新たに研修医を3名迎えることができました。昨年は1名でしたので寂しく思っていましたが、嬉しい限りです。例年、研修医のオリエンテーションとして1時間の時間をもらい、ヘルシンキ宣言やリスボン宣言などを題材にして世間話しをしています。人間として親や兄弟に接するように、患者さんやそのご家族、同僚や先輩の医師、看護師さんや他のスタッフに向き合うことができる医師になってくれれば、と願っています。長い医師生活の第一歩を当院の研修から始めてもらえ大変うれしく思っています。病院全体でバックアップし、医師として健やかに伸びていくことを期待しています。

以前、私が研修医教育の担当だったときに使っていた研修ハンドブックを久しぶりに開いたら、裏表紙にメモってあった文章を偶然見つけました。今でもそう感じると思いますが、10年以上前に書いたことですが何かを感じて書いたのでしょう。
〇そのうちお金がたまったら、そのうち家でも建てたら、そのうち子どもが手を離れたら。そのうち仕事が落ち着いたら、そのうち時間のゆとりができたら、そのうち○○、そのうち○○、そのうち○○と、できない理由を繰り返しているうちに、結局は何もやらなかった空しい人生の幕が下りて、頭の上に寂しい墓標が立つ。そのうち、そのうち、日が暮れる。いまきたこの道、帰れない。相田みつを「そのうち」
〇今が本番、今日が本番、今年こそが本番。明日がある、明後日があると思っているうちに何もありはしない。肝心な今さえないんだから。 東井義雄
〇今いる場所で必要な人になりたい。そうゆう努力をしていれば必ず道は開ける。誰の作?
〇誰しもつぶやくだろう。何かを成し遂げたいと思えば思うほど、妨げようとする人が現れる。 誰の言葉?
〇今いるこの場所で必要な人になりたい。そうゆう努力をしていれば必ず道は開ける。渡辺和子さんの言葉でしょうか?

4月9日、岐阜市長の柴橋 正直さんを岐阜市役所に表敬訪問しました。30代の若さです。体全身から活力がみなぎっており、これからの岐阜市を引っ張っていくとの意気込みを感じました。当院は岐阜市の北部に位置し、かなりの患者さんが岐阜市在住です。今後も岐阜市との連携をとり、レベルの高い診療を行い、地域に愛される病院でありたいと思っています。

4月12日、私としてかなり苦労したCase Report(症例報告)がやっとaccept(受理)されました。門前払いが2回、その後の投稿ではレフェリー3人の内、2名はかなり良いコメントでしたが、1名が全然だめとのコメントで結局、reject(却下)。4回目の正直でやっとです。書き直し(revised)の期間は2週間、必死の思いで書き直しました。何でこんな苦労をしているのか?の思いが頭をよぎります。でも形にならなければ何もしなかったことと同じです、すなわちゼロなのです。形になってよかった、"めでたし、めでたし"です。もう一つ別の論文もレフェリーのコメントにどう対応すればよいか?現在苦戦中です。石にかじりついても何とか形にしたいと思っています。患者さんが目の前を通られても(診察時に)、ぴんと感じることがここ10年ほどはなかったのですが、最近は時々感じられています。この頑張りで感度があがったように思われます、今後も頑張ります。

4月15日は空模様のはっきりしない日でした。古くからの友人夫妻が京都に滞在(内科学会に参加で)するということで私も京都に出かけました。まるで隠れ家のような玄関が判らりづらいお店でお昼を頂いた後、お天気も回復し上賀茂神社を参拝しました。その日も多くの参拝客で賑わっており馬が疾走する場面やまた外国人と日本人と思われるカップルの結婚風景(外国人の新郎が着物姿)に遭遇しました。やはり京都だなぁと感じました。しっかり参拝をした後は"虎屋菓寮 京都一条店"で高価な(京都の価格は高い)お茶とお菓子をいただき早々に岐阜に帰ってきました。下鴨神社はまだ行ったことがないので機会をみて行きたいと思っています。また、5月の中旬には1年前から計画していた仁和寺を訪ねたいと思っております。

4月17日、本社で開催された施設長会議に出席しました。院長になって8回目の出席です。前日夜、当院から2年前に本社の救護・福祉部へ出向したOさん、またこの4月から医療事業推進本部の病院支援部に出向したHさんと本社近くのホテルで会食をしました。お酒1合と他の飲料(私は生ビール)付きで楽しい時間を過ごすことができました。両名ともいずれは当院へ戻ってくる予定ですので、本社で十分な力をつけてくれることを期待しています。

4月20日には毎年恒例となっている看護部の新人院外研修「金華山登山」でした。新人の看護師を中心に若い人は当院から金華山の頂上まで歩いて登っていきますが、私と看護部長はロープウェイです。お天気が良く、絶好の登山日和でした。いつもの白衣姿と登山での服装は印象がまるで違い、初々しさがありました。この日のことを忘れずに1年を過ごしてくれることを願っています。

4月26日には新たに副院長に就任した林昌俊先生の歓迎会を岐阜駅近くの繁華街で開催しました。林先生は決裁文書の多さにびっくりしているとのことでした。どのような病院にしたいのか、なりたいのか、林先生の今後の活躍に期待しています。

京都の上賀茂神社 ひつじのショーンと日赤がコラボ
京都の上賀茂神社 ひつじのショーンと日赤がコラボ

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